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No.0 ~ここからはじまりますよよよ~

 

 ――――はじめましてなのかな?

 君の顔を見るのが初めての気がするからそう言ってみたがもし違ったら謝るよ。


 僕は「この世のすべてを見守る者」

 いわば世界の傍観者。あくまで見るのが役目で助けたりはできないんだ。

 だから君に何を言われても助けることもできないし助けるつもりもない。

 だって君にはなんの義理もないしね。

 なにより神様に怒られちゃうんだ。



 さて、そんなわけで君はここに来たわけだけど、何か用かい?


 え?気が付いたらここに来ていた?

 …なるほど、神様もなかなか意地悪なことをするもんだ。


 まぁ、ついでだし君もみていくかい?


 ある男の話を……


 ――――――――――


 桜が満開に咲くころ、この物語の主人公「吉野春人(よしの・はるひと)」は高校3年生になり

 新学期がスタートすることになった。


 ここの学校はどのような条件なのかはわからないが、かなりの限られた条件で

 なければ入ることのできない、いわば優等生学校なのだ。


 しかも、この学校は自分が入ろうと思っても入ることができない。

 ある日いきなり、こんな手紙が来るのだ。

『――――吉野春人様へ

 おめでとうございます、貴方はわが校の

 生徒になれる資格を手にすることができました。

 つきましては貴方のすべてのものをわが校がいただく代わりに

 貴方の一生の生活をわが校が保証いたします。


 住所は・・・・・・』


 といった手紙がくるのだ。

 しかもその手紙は家に来るのではない。

 入っているのだ。学校の下駄箱に。

 これだけでも胡散臭さ満点なのにしかも手紙が来た時期が2年の一学期の後半、夏休みの3週間前だ。

 更に言うとこの手紙には拒否権というものがないらしい。

 手紙にはこんなことも書いてあるのだ。


『・・・・この手紙の内容を他人に話したり、手紙を破る、この資格を拒否するといった行為が

 こちらのほうで確認されますと、貴方はわが校の敵とみなし

 すべての力を使いまして責任を取っていただきますので絶対にそのようなことがないようお願いします』

 ・・・怖いじゃないか、ビビるじゃないか。

 そう思った春人は自分の財布と携帯だけを持ち書いてあった住所に向かった。


 書いてあった住所はそこまで遠い場所ではなかった。

 電車で40分とまあ決して近いわけではなかったのだがまあ自分が学校に通う距離に比べたら

 大した距離ではなかった。

 その住所につくと春人はまず驚いた。

 そこには城壁というにふさわしい壁がそびえたっていたのだ。

 しかもその城壁は春人の目で確認することが不可能なくらい広く、長くつながっていた。

 駅を降りたすぐ目の前に入口があったため、迷うことはなかったが、胡散臭さが倍増されたのは間違いない。

 しかもまたその入口の扉がが巨大でどうやってあけるのか悩むほどだった。

 春人はその入口で入学手続き(書類や荷物の確認があったため、ほぼ入国手続きみたいだった)を済ませ、例の巨大な

 扉を開けてもらうことに成功した。


 扉の先には、街が広がっていた。

 学校じゃない、街だった。


 ――――――――――と、かなりインパクトのある新生活だったが、しばらくするとそれも慣れてしまうのであった。

 俺が転校してからもうすぐ一年になるのだが、今ではかなり溶け込んでいるのであった。

 一つ気になっていることは両親のことだが、元々ウマも合っていなかったし、入学手続きの時に

 すでに連絡が行っているらしく、時々気になるのだが大丈夫だろうと思っている。


 春といえばクラス替え。毎年の楽しみと思うやつもいるだろう。

 だが、そんなものはない。何故ならクラスが一つしかないからだ。

 よって、また今年も同じクラスの連中と仲良くやるのだ。

 ・・・と、いうことはまたあいつと席が「・・・あいつって私のことかな?」

 うん、そのとおり!とは言えなかった。何故なら目が怖いから。

 こいつの名前は永吉春日ながよし・かすが。身長は156cmぐらい。

 髪の毛は茶髪のボブの毛先にゆるいウェーブがかかっている。

 性格は朗らかといえば聞こえはいいが一歩間違えばそれはアホの部類に入るわけで。

 ちなみにこいつとは入学の時期が被ったらしく、同じクラスの連中には『ハルハルコンビ』とバカにされた。

 最初はかなり嫌がっていたが今では慣れてしまい、なんとも思わない。

 それは春日も同じらしく、最近では軽く受け流している。

「・・・いえ、チガイマスヨ?」

 やべ、片言になってしまった。

「もぉ・・・私だってコンビって言われるの未だにちょっと嫌なんだからね・・・

 まぁ、今年一年となりなわけだしよろしくね」

 若干ふてくされながらも最後は笑顔になるそんな春日はクラスの連中にも学校の男子にも

 人気があるらしく、告白する奴が後を絶たないらしい。

 だがしかし、どんなにイケメン野郎が告白してもバッタバッタと切り倒すのが春日の謎なのだが・・

 そんな事を思っていると、いきなり肩を組まれ耳のすぐ横から声が聞こえた。

「相変わらず仲のいいことで。そんなんだからコンビとか呼ばれるんだよ」

 とニヤニヤしながらしゃべりかけてきたこいつは『野川慶彦のがわ・よしひこ』。

 身長は俺よりでかく175cmぐらい、色グロな感じで髪の毛は金色に近いオレンジ。

 性格的には普段はふざけた感じなのだが、いざというときは頼りになる兄貴的存在だ。

 慶彦の腕を振りほどきながら俺は軽く睨み答えた。

「コンビじゃねーってのに。せめて仲間内では呼ぶなっての」

 そう、俺達は仲間というくくりにふさわしい仲である。

 なにをするにもいつも一緒にいるようなそんな仲だ。

 俺、慶彦、春日ともう一人女の子で仲間と他の人にも呼ばれている。

 後、変なあだ名は付いていない。

「ホントだよ、正直つらいっすよぉ」

 と、謎な体育会系な語尾をつけて春日も反対した。

「・・・ホント、ばかだね」

 後ろから声が聞こえた。

 三人ともかなりびくっとなり振り向いた。

「・・・驚きすぎ」

「いや、驚くよ?完全に気配消えていたからね?」

 慶彦の言う通り、完全に気配というものがなかった。本気でビビった。

 この気配ゼロのこの女の子は川永未来(かわなが・みく

 身長は春日より小さく、150cm。

 黒い髪の毛を腰の位置まで伸ばしており、左側だけみつあみに編んでいる。

 先ほども言ったように気配というか存在感がないらしい。

 言葉はあまり発しないのだが言うことはずばずばしていて重いものがある。

 そしてかなりの美人さんで、こやつも人斬りの異名を持ち、ばっさばっさしている。

 先ほど言った、仲間の4人目だ。

「・・・そういえば」

「なにかあったの?未来ちゃん?」

 思い出したかのように未来が言葉を発した。

 どうやら今日は全校集会があるらしい。


「そうなのか、ならいくか」

 その言葉をいい俺は体育館に向かった。


 ―――――体育館に向かうともうそろそろ集会がはじまるというところであった。

 俺達は足早にいつもの所定の位置についた。ていうかなんかおかしい。

 おかしいよね?紅白の壁に張るやつ(名前はなんだったっけ?)の色が黒と赤なんだぜ?

 それじゃあ葬式のグロいバージョンじゃない?

 怖いじゃん、ビビるじゃん・・・

 どうやらそれは他の連中も一緒らしく、かなりきょろきょろしている。

 そうこうしているうちに、集会が始まった。

 あーだこーだ話しているうちに校長先生のお話になりました。


 そして、俺が最っ高にビビる一言目を校長先生が言いました。


「――――みなさんおめでとうございます。貴方達は死にました!そして生き返るチャンスを得ました!」


 な、ビビるだろ。ていうか死んだって・・・・え?

はい、さいごまでありがとうございました。

この物語はここから始まります。

これからもよかったらよろしくお願いします。

小説の評価などよかったらお願いします。

できればやさしく、やわらかくお願いしますw

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