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友達とは洋食屋さん

作者: LegoMono
掲載日:2025/11/07

ふっと、平日の職場へ歩いている時、彼は思い出した。

定期の期限はいつだったかとカバンから定期を引き出した。

少し風が冷たくなってきたなと、思いながら、道路の横に建設中の看板に目をやる。去年から、始まった工事はいつの間にか、見上げると太陽が隠れるほどの高さになっていた。

気がついたら、もうそんなに月日が経ったのかと、驚きながら定期をしまった。

週末の休みの日は、自宅で楽しみにしているドラマの続きに、撮りためたスポーツのシーズンの観戦するのが、唯一の趣味だ。

コートのポケットから、スマホをとりだしたのだが、青空からの光に一瞬目をつぶった。スマホの画面の隅のカレンダーのアイコンに自然と目線が写った。

今度、新しくできたジャマイカの料理屋に行こうと、言ってたな、

とスッとサラリーマンが行き交うところ、立ち止まり、スマホの検索サイトを押した。


お店の名前カタカナだったか、

と素早い打ち込みで、お店のホームページが画面に写った。

朝の爽やかな風と正反対のメニューの数々。

スーツじゃなかったら喜んでいたのだが、悲しいことにビールが隣に並んだ、料理の写真がでてきた。

海外へ行きたいと、よく言葉をこぼしていた、お前らしいな。と、まわりの喧騒と共にスーツのポケットへスマホをしまった。

仕事終わりの帰りは、お店の予約だな。と駅のホームへの道のりの中に朝日で姿を溶かしていく。


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