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冥土カフェで鞭しならせる
メイドカフェではホッコリするような癒しをくれるメイドさんたちが、オムライスに魔法をかけてくれる、なんて夢を見ていた俺は開いた口が塞がらなかった。
もうそういう時代じゃない。癒しをくれる天使ちゃんたちは、オタク達は金になると知恵を授かり性的サービスで儲けようとする店が増えた。
昔は良かった、昔は・・・・・・。学生時代に通ったメイドカフェでは、明らかに童貞臭い僕にも優しく扱ってくれて夢を見せてくれた。
モジモジしてても彼女たちは、僕の前で天使のような笑顔を見せて尽くしてくれた。天国だった、日々苛めを受けていた僕にとってはメイドカフェの扉を開ければ彼女たちの笑顔で、ストンと僕の肩にのし掛かっていた苦しみが落ちて心も身体もリフレッシュできた。
そんな僕にも社会人になり大学生時代にできた彼女との生活でメイドカフェに通わなくなった。だが、僕の彼女は僕を裏切っていた。