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榛名の園  作者: ひかり
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第二話 中二の春「児童自立支援施設(旧教護院)送致」

中2に進級したばかりの4月、その頃には私は地元で同年代のヤンキーに少しは知られて一目置かれる存在となっていた。

橋を渡り越県した隣町の日系移民のグループの子とも合流して行動圏が拡大した。

そんなある日、学校で1限目の授業中に机に突っ伏していたら、教室のスピーカーから校内放送で「2年2組の荒川ヒカル、すぐ職員室に来い!」明らかに怒っている。

当時通っていた中学では校内放送は双方向通話も出来る仕組みで、「えー入谷先生の授業中ですよね、すみませんが荒川ヒカルを職員室に連れて来てもらえませんか」

職員室に着くと担任の教師が血相を変え「荒川!随分大ごとみたいだなお前今度は何やったんだ、お前みたいな問題ばかり起こす生徒は初めてだ!」(思わずスミマセンという言葉が出た)


「取り敢えず校長室に行くぞ」校長室に入ると先生達はソファーで私は床に正座。

見知った少年課の私服警察官の男女コンビ、山ちゃんという30代の男性警察官が、「荒川ヒカル、久しぶりだな」ホームに行ったら学校に行ったと聞いてこっちに来た、登校しているとは以外に殊勝じゃないか?」ところで私達が何で来たか分かっているよな。

思い当たる事が沢山ありすぎで余計な事を喋って墓穴を掘らない様に下を向いて黙っている私、ん~多分、事務所荒らしの事かなぁと思うけど下を向いたまま黙り込む私。


女性警察官はやんわりと、「ちゃんと自分の口から何をしたか言いなさい」と黙り込む私に男性警察官は「お前な証拠や共犯の証言はもう取れているんだよ!お前が14歳だったらフダ(逮捕状)が出てるぞ!そう言われ渋々(事務所に入りました)

「うん、そうだな。やったよな、じゃ行こうか警察でゆっくり話を聞かせてもらう」

「あと、先生悪いけど荒川の鞄とか持ち物預からせて下さい。」先生が急いで校長室を出て行く、(私、今日はホームに帰れますか?)すると男性警察官が「警察が判断する事では無いが、今まで色々補導されて来たしな、それに本件以外にも聞きたい事もあるしな2~3日じゃ取り調べ終わらないからさ、ホームに返すと荒川お前逃げちゃうかもしれないしな、最近G県の奴らと仲良い見たいだしな越県されると面倒なんだよ、児童相談所の判断次第だ、まあ心配するな必要になればホームの先生に頼んで着替え位は持って来てもらうよ」


そばでやり取りを聞いていた校長と教師が慌てて「あの~校内で手錠とか掛けないで下さい、他の生徒の動揺もありますのでどうか配慮して下さい。」

男性警察官は「逃げたりしないでしょうから手錠は掛けないでこのまま車に乗せて連れて行きますので心配しないで下さい」

K署に着き取り調べ、一緒にやった年上の男友達が別件で捕まり私の事も白状した事を薄々察した。

補導歴も沢山あったけど13歳という事に配慮して児童自立支援施設(旧教護院)への送致が決まった。

警察署を出る前に10本全ての指の指紋と手のひらの掌紋、全身の写真と上半身正面の写真と側面からの写真を撮られた。

驚く事にこの児童自立支援施設は矯正施設にも拘わらず、施錠された空間が一切なくて、逃げようと思えばいつでも逃げる事が出来る、後に別の事件を起こして裁判の為の調査期間として鑑別所に送致されて同室の子から聞いた話では、児童自立支援施設は許可さえ取れば週末やお正月とか親元に一時帰宅ができるそうで驚き!


児童自立支援施設では3日間警察の取り調べを受けながら心理テストや絵や作文を書き1ヶ月後に試験観察処分で保護観察を付されてホームに帰された。

迎えに来たホームの先生は車の中で終始無言、とっても嫌な空気に包まれた車内で約1時間、私は只消えてしまいたかった。

ホームでは沈痛な先生達からの厳しい叱責を受けて「次は無いからね、今度問題を起こしたらココには居れなくなるからね」と言われて私は(ごめんなさいと言い涙を流すしかなかった)中学校での処分は、当分の間はホームでの自宅学習で登校は週に1回職員室で課題を受け取って自宅学習、毎日日記を書く事を約束して、これからの事はゆっくり考えましょうという事になった。  

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