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青が霞む  作者: いつ
4/16

4

あの日から仕事で先輩はニヤニヤする。

事あるごとに絡んでくる。

前よりも目が合う。


最近仕事から帰ると

「お疲れ様!わこちゃん大好き!」

「ちゃんと寝れている?」

「自分大事にしない子は嫌い」

と、たくさんメッセージが送られる。


ある晩は好きなアニメの話をした。

またある日は漫画の話をした。

別の日ではゲームの話をした。

彼は二人で行きたい場所の話をした。


私が返事をするとすぐに返事が来た。

「お風呂行ってきます(`・ω・)ゞ」

「お風呂出た!ご飯食べてきます!(`・ω・)ゞ」

「ご飯食べたー!( ̄3 ̄)=3」


それを見る度に少しずつ自分に向けられている好意を感じた。

その度に嬉しくもなった。

少しずつ私はそんな彼にドキドキした。


『〜♪♬』

メッセージの通知の音がした。

(あ。返事、来た。)

少しワクワクして開くと、


「次の休み、水族館に行こうよ!」


(水族館か。…何の服着ていこうかな。)


そう思いながら「分かりました。」と返事を送った。


『〜♪♬』

またメッセージの通知の音がした。

「何で敬語なのさ(=ε=)」


(全くこの人ときたら…。)


トトトッと文字をタップして送り直す。


「OK。楽しみですね。私赤身は食べられないんです。」


『〜♪♬』

また新たに彼からメッセージが届く。

「見る方なんだけど…?Σ( ̄[] ̄;)」


背が高くてどこか子どもで犬っぽい彼、

頑固で噛みつきそうな虎みたいな私とは違う可愛らしい人。

そんな彼から見ると私は可愛いらしい。

物好きもいたものだ、今にも後にも私はずっとそう思っていた。

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