表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
青が霞む  作者: いつ
15/16

15

「着いたよ。早く入ってしっかり挨拶するんだよ、いい?」


彼の家に着くなり、彼は私にそう言った。


「私、人見知りだから上手く話せられるか心配です。」

私がそう言うと、彼は「大丈夫大丈夫、しっかりやる人には母さん優しいから。」と言った。


緊張しながらも私は「お邪魔します。」と言いながら玄関に入ると、少し目の大きなキリッとした顔の女性が立っていた。


「いらっしゃい、いつもとしちゃんが嬉しそうに話すからどんな子なのか会ってみたかったわ。」

彼のお母さんがそう言うと、彼は「この子が和子(わこ)。知っていると思うけど職場の後輩。」

と私のことを彼が紹介したので、「和子です、よろしくお願いします。」と私は頭を下げた。

「ほら早く自己紹介して。」と彼が言ったので戸惑いながらも「えっと、石成和子(いしなり わこ)です。一応としくんとは4つ下になります、よろしくお願いします。」と再び頭を下げた。


すると、彼は「こいつ人見知りだから、ごめん。」

とお母さんに謝った。


(ちゃんと挨拶出来ていなかったのかな、私。何か少し嫌な気持ち…。)

私は心の中で自分の失態がないか少し不安になった。


すると、彼のお母さんは

「本当に背がちっちゃい!としちゃんと並ぶと子どもみたいね。かわいい。」

と言った。

彼も嬉しそうに

「ちっちゃくて小人みたいだろ?いつも俺の後テクテクテクテク歩いて面白いよ。」

と言った。


(子ども…(*´・・))


背が低いことは私のコンプレックスだった。

少し気にしていることでもあったが、そんなのは私の勝手になるだろう。

彼のお母さんに悪気があるわけではない。

それに彼も嬉しそうだ。

本音を言えば少しだけ嫌だった、けれどもみんなが嬉しそうなら私はそれでいいと思った。

だから私は笑って誤魔化した。


これが彼のお母さんとの初対面だった。

すごく失礼だと思うが苦手なタイプの人だなと思った、それが彼のお母さんへの第一印象だった。

人見知りで不器用な私だけれど、それでも仲良くなりたいとその時は本当にそう思ったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ