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青が霞む  作者: いつ
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Aさんとの件について、Aさんは結局先輩のことを警察に通報したそうだ。

そのことがあって以来、Aさんは先輩と関わらなくなった。

後から聞いたことだが、Aさんと仕事関係者からの発言から、Aさんは先輩と仕事のやり取りの中から先輩が意見を言うだけでAさんの気持ちを汲み取ることが出来ていなかったそうだ。

聞いた話のため、事実かどうかは分からない。

私は彼を信じたかったが、今までの彼の姿からその話が恐らく最も事実に近いような気がした。

彼は彼なりに対応したのだろう。

仕事として言葉を発したのだろう。

時として優しい嘘や建前は大事になる。

真面目な彼の性格上それが出来なかったのだろう。


間違いではない。

仕事として当たり前の対応なのかもしれない、彼は悪くないだろう。


けれども、Aさんにとってはどうだろうか。

無理、その言葉だけでは気持ちが暴走してしまうのも仕方ないとも私は思った。

仮に「そうなんですね。」「確認のため少しお時間いただいてもよろしいでしょうか?」などの言葉があった場合Aさんは待つことが出来たのではないか、怒ることもなかったのではないか。


一度さりげなく彼に聞いたこともあったが、彼と彼の家族に「それはわこがおかしい。非常識だから色んな人の考えに触れるべき。」と言われたことがあった。

その時は「確かに私は世間知らずなところがある。そうか。」と思ったのだ。


恋人に対してこう思ってしまうことは私が彼を信用してないのだろうか、またはそう思われるのだろうか?

この気持ちは私は間違っているのだろうか。


他の人に聞くことが出来るのならまた違う考えもあるのだろうか。


彼のことが好きとその感情に気付き始めた私、違和感も感じてしまうこともあれば居心地良く感じてしまうこともある。

けれども彼に安心したことはない。

それはきっと出会ってまだ1年も経ってないから。

彼も私もお互いに知ることでまた形も変わってくるだろう。


その時の私はそう思っていた。

それが彼と出会ってしばらく経ち、季節も秋になる頃の話だった。

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