二話(3)
お久しぶりです!
なんか色々あって休載してましたが、帰ってきました!
「げっ、ってなによ、酷いなぁ。」
脳筋バカ姉貴こと、ミトラス姉さん。
魔法学校を剣技で首席卒業したが、魔法はほぼ使えない......まさしく脳筋。
優しく俺を見守ってくれてるのは有難いことなんだが、いつまでもガキ扱いされるのは嫌なんだよな。
なんなら、俺の方が前世含めば年上だし。
「俺はもうガキじゃない。もう少し接し方変えてくれないか?」
「そんなことはいいから、朝食食べるぞ!食べてないだろ?美味い所があるんだ、着いてきな!」
「......ミトラスさん、脳筋治って無いね。」
「困ったもんだよ。」
姉貴に何か言っても、すぐに話変えるから意味無いことを忘れていた。
どうすれば俺の気持ちが伝わるのか、作戦を考えないと行けないかもしれん。
「セラちゃん、弟が迷惑かけてないか?」
「入学式の挨拶をやらされて、挙句スピーチ聞かずに寝てましたよ。この旅行、全部アストラ奢りです。」
「......」
「ハッハッハ、好きなだけ美味いもん食べなよ!私も奢ってもらおうかな?」
「やめてくれ、金が尽きるわ。」
セラは大食いじゃないから、まだ安く済むが......姉貴は別だ。
ご飯を5キロくらい平気で飲む。
それなのに全然太ってないのは脳筋の力なのだろう。
とても同じ血を引いてるとは思えない。
◇
「店長!いつものに追加で2つ頼むよ!」
「すみません、追加2つの量は6分の1でお願いします。」
なんで店に入ってそうそう量の話をしないといけないんだよ。
店長さんもビックリするでしょう。
こっちが恥ずかしいし、いきなり大声で注文しないでくれないかな?
「おっ、これがいつも話してた弟さんとその彼女さんかな?」
「「付き合ってないです。あと勝手にカップル認定しないで。」」
「息ぴったりでお似合いだと思うけどな!ハハハ!」
これ昨日も言われた記憶があるんだが......
俺らそんなにイチャついてる様に見られてるんか?
それかこの世界がおかしいのかどっちだ?
とりあえずこの話は無かったことにして、新しい話題を出して逃げよう。
「うちの脳筋姉貴はお店に迷惑かけてないですか?」
「いつもいい食いっぷりで朝から気持ちがいいよ!むしろ感謝してるよ。」
「店長、ありがとさん!アストラ、脳筋姉貴ってなんだ?」
「ん?どうしたミトラスの姉貴。」
脳筋にはしらばっくれることが大切。
気付けば他の話をし始めるから、それまで普通を貫き通せれば大丈夫だ。
もう5分後には忘れているからな。
「お話はこれぐらいにして......注文はいつもの料理でいいんだね?量は調整するから安心していいよ。」
「店長、料理の素材はあるか?無いなら狩ってくるけど?」
「昨日余るほど持ってきてくれたから大丈夫......」
めっちゃ迷惑してる風に見えるんだが、本当に大丈夫なのか?
......まぁ最悪姉貴が全部食べるからいいか。
「どのくらい時間ってかかりますか?」
「そうだねぇ......15分ぐらいかな。座って待っててもらえるかな?」
「分かりました。」
意外と早く完成するんだな。
さぁて、料理が出来るまでこの町について教えてもらうか。
もしかしたら、セラのご機嫌をとることが出来るかもしれないし。
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