表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/61

五十二話 さあ星誕祭の準備をしよう

「ドクンッ」と大地が動いた。

地震ではない。胸の鼓動のように柔らかい。

「ドクンッ」

ジロウ歴3年の春。それが始まった。


 さあ、後半年だ。

10月1日を星誕祭に決めた。

ここは、魔女の居間。


 星誕祭は、6か月後の10月1日にしよう。それまでに

1、7つの聖杯を見つけ満たす。

2、魂をひとつにまとめる。

3、式典を準備する。

の3つをやろう。


 僕、ナズナ、スミレ、サナエ、アウラ、イリカ、ジン、カエデ、ツバキの9人と、メイドのミズナ、キク、コギク、アヤメ、ハナエの5人。魔女の村の家政長のロゼッタ、庭師班長のロイ、農業班長のカグラ、畜産班長のホルス、警備班長のダインの5人。そして、アミンダ隊のサチ、カナン、クロエ、ガルの4人。そして、各国の関係者、総勢50人が一堂に会した。


「みんな、集まってくれてありがとう。よく聞いてくれ。先日、訪れたパラレルワールド管理局員が言うには、この星は20年後に死滅するらしい。それを回避するには、7つの聖杯を見つけ満たし、この星の全ての魂を一つにまとめて祈る必要があると」

僕は、皆の視線を集めた。


「それで、星誕祭と銘打って、6か月後の10月1日に魂を一つにする祈りの式典をやろうと思う。もちろん、それまでに、7つの聖杯を見つけ満たさねばならないのだが」


皆に見えるように、白板に必要なこととリーダを決め提示した。

  1、各王国民にこのことを知らせる。これをアミンダ隊のサチ。   

  2、聖杯を探す。これは僕がやる。

  3、神殿の準備をサナエ

  4、祭りの準備をロゼッタ

  5、警備をダイン

  6、楽隊と演出をスミレ

  7、各国要人の世話をクロエ

必要なメンバー、人員はリーダが各自折衝、或いは自薦でもよい。


「参謀は、ナズナにやってもらう。メンバーは、逐次、ナズナに知らせてほしい」

ナズナには、カエデやミドリ子たちが実働隊として控えている。


 パラレルワールド管理局とは何かとか、魂の話とか、聖杯の話とか、今までのことを伝え、これからのことを話し合った。そして、魔女が全てを仕切ることではなく、自分たちが立っているこの星のことだから、自分たちが率先してやらねばならないとの認識が生まれた。

 確かに、レベル3の人々には理解しがたいことだらけではあるが、一丸となって当たらねばならないことは、とりあえず分かってもらえたことはうれしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ