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十九話 友達を魔女の家に招待する

「さなえさん。次の日曜日、学園の友達を招待したいのだけど。良いかな?」

「良いに決まってます。ジロウ様が望むことを支援するのが、私どもの役割です。気軽く友達をお誘いくださいませ」


「さて、ミズナ。恥ずかしくない接待を目指しましょう」

「もちろんです。ガルバ王国の第3王女サチ様、黄桜の大商人の娘のクロエ様、竜人属の第3王女のカナン様、そして、おまけのガル様ですね」

「お・・。ガルはおまけなんだ! やはり」



「おお・・。ここがジロウの屋敷かあ――」ガルは遠慮を知らない。


「ガル、行儀が悪いわよ!」ゴツンとクロエに拳骨を食らう。


表に、サナエ、ミズナ、キク、コギク、アヤメ、ハナエが出迎えた。

「ジロウ様、おかえりなさいませ」


「おお・・・。美人ぞろいだね」ガル、不躾すぎますよと、サチが諌める。

「どうぞ、こちらへ」ドアを開けて、魔女の家に招き入れた。


「お招きいただき、ありがとうございます」

ガルバ王国第3王女のサチが代表して挨拶した。


「私は、ガルバ王国の第3王女 サチと申します。よろしくお願いします」

「私は、黄桜の商人 サカイの娘クロエと申します。よろしくお願いします」

「私は、竜人族の第3王女 カナンと申します。よろしくお願いします」

「俺は、アズサ町のガルです。よろしくお願いします」


「まあまあ、ご丁寧に。私は、この魔女の家の管理人 サナエです。 続いて、メイドのミズナ、キク、コギク、アヤメ、ハナエです。よろしくお願いしますね」

「まあ、気楽にしてね」

僕は、皆にそういって、テーブルに誘った。


ミズナたちが、お茶とお菓子を運んできた。

「おいしそう!」

カナンが一声発した。ガルは、目が点で固まっていた。サチは優雅にお茶を飲みながら、菓子を口に運んでいた。


「男の方はいらっしゃらないのですか?」

「ここは、魔女の家だからね。男は居ないよ」ジロウが答えた。


「あれ!。ジロウ様の口調が、私たちと同じに?」

「そう。公の場では、『のじゃ姫』を装うことにしているの」

(そうか、やはりジロウは女か?)ガルの勝手な疑問。


一息、お茶をして、次は適当に案内をする。

「へぇー。ここがジロウの部屋? 女の子の部屋だね」


クロエが周りを見て感想を述べた。実は、昨日メイドたちが、部屋の模様替えをしたのだ。爺くさいものは撤去された。例えば、竹の足踏みとか、石の標本とか。今は、可愛い縫いぐるみがソファを占拠している。


外に出て、周りや喜楽園を案内した。喜楽園には、ブランコやテーカップなど遊具があるので、ひとしきり皆で遊んだ。途中で、村の子供たちもやってきて、鬼ごっこなど一緒に楽しんだよ。


遊び疲れたね。友達とともに風呂に入って、汗を流した。

「私ね。魔女の家って、もっと大きなお城 サクヤ城みたいなのかなと思ってたの」

「私も。でも外から見ると小さいけど、中に入ると広いのよね。やっぱり魔女の家なんだ」

「もっとたくさん、使用人とかがいると思ったけど・・・」


そのあとは、ロゼッタたちが寄りにかけた夕食を食べて、暗くならない前に各自の家に送って行った。サプライズはなし。普通に招待して、御馳走して、遊んで帰ってもらった。



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