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時空刑務所  作者: コバマ小統領
3/3

雨雨不愉快

「うおー すげえw なんだあの歌手は」

「洋楽もいいけどやっぱJ-POPが一番だよな」

残念 これはJ-POPではなくてアニソンなんです まあこの時代にソンヒ知ってる人がいるわけ無いから間違えて当然か

タカヒロが音楽に合わせて扇子を使って何やらよくわからんダンスを踊ってるねーちゃんたちを見ていたら 背が高めの20代と思われる男性が話しかけてきた

「この曲ってたしかダンスもついてますよね? それって男でも踊れますか 踊れるなら教えてください!」

「もちろんです 男はもちろん動物園の猿だって踊れますよ」

流石にそれは盛りすぎだ

「五条ー!」

「このサラリーマンにソンヒダンス教えてやってくれ」

この男 猿でも踊れるとか言っておきながら自分は踊らないとかなんと卑怯なんだ  みんなはこういう人になっちゃだめだぞ

「わかったナリ」

普通の人なら断るはずなのに この男目を輝かせてOKした これが真のオタクというものだ みんなも見習おう

「えーと まずは左手を左耳にあてて そっから 手をバタバタさせる そして 右足 左足の順番で足を動かし 右手を伸ばす ここまで僕がお手本を見せるから見ててください」

そういうと五条はダンスの冒頭の部分を踊り始めた 体育の成績は2なのにキレッキレのダンスを踊ってた これがオタクの底力ですよみなさん

こうしてリーマンと五条の踊りのマンツーマンの練習がはじまった

タカヒロはお立ち台の下から見える見えそうで実際に見えるアレをぼんやりと見てた すると雨雨不愉快の曲が終わり よくわからん洋楽が流れ始めた

するとお立ち台にいた一人の女性がこう叫んだ

「ワンモアタイム! ワンモアタイム!」

そして 他のディスコにいた人たちも

「ワンモアタイム! ワンモアタイム!」

「こんなイカした曲は初めてだ もう一回流してくれ!」

五条はこの機会を逃すわけにはいかないと思い ワンレンボディコンの女性たちを押しのけて お立ち台の上に立った

そして 全力でハーハラカイを踊った

周りの人も彼を真似て踊りはじめ 気づいたら休日の秋葉原よりも多くの人が踊ってた

「晴レ晴 いや雨雨不愉快バンザイ!」「こりゃあ 今年の紅白間違いないな チゲアンドアスカもおったまげだな」「あんまジャンプしないからパンツ見えないじゃないか 海に沈めるぞゴラア」

一人を除き周りにいた人は絶賛してくれた

「やったなータカヒロ」

「まさか ここまでウケてくれるとはなあ」

「次はどこの時代行く?」

「そうだな、信長の人間五十年の舞の代わりに雨雨不愉快っていうのも面白そうだし 琵琶法師にも踊らせたいな とりあえず現代に戻って考えるよ」

「そうだ、ついでにGod Unkows も布教しておく?」

「いいっすね でもその前にソンヒ全話見せたほうが面白くないか?」

「それもそうだな 信子さ~ん! DVDプレイヤーとテレビ出してー」

「はーい、ちょっと待っててね」

信子はお立ち台の上からのこのこと歩いてきた 

(なんでコイツまで一緒に踊ってたの?)

「チャラチャラチャチャッチャー DVDプレイヤー とハイビジョンテレビー!」

信子は例のごとくスカートの中からひみつ道具を出した

「おいこら待てビッチ」

ダンスを踊り終えて息を切らせた五条が少し怒りながら言った

「この時代の人にこんなの見せたらどうなるかわからねーぞ しまえ」

「でもさー、ごーくん これはキオトアニメーションが作った発明品と言ったらキオアニの評価あがるしいいよね?」

(いつもはクソインキャなのにこういうときだけ呼び方変えるなビッチ)

(でもキオアニの株があがるならそれでいいや 別にソンヒのアニメ見せても何も起きないよね? そのせいで時空がおかしくなって時空警察がやってきて捕まるとか漫画の中だけだろ)

「うん、いいんじゃない?」

すると信子は大声で

「皆さん皆さん これはキオトアニメーションが作ったDVDプレイヤーという商品です まだ試作品なのですが キオトアニメーションが作ったアニメをDVDに収めたのでよければ見てください あと もう一つ これは現在開発中のハイビジョンテレビです とてもきれいな映像を楽しめます!」

とか言いつつ信子はソンヒの第1〜3話が入ったDVDをプレイヤーに入れて 映像端子と左右の音声端子をテレビにつなげた

すると、例のキンくんの独り言が流れはじめ 周りのひとみんながテレビの周りに集まった

「うわー 映像が綺麗すぎる」

「キオトアニメーション最高だろ」

「オナゴンボールZもこれぐらい綺麗だったらな〜」

「なにこの男 独り言しか言えないの いやらしいわね」

ブラウン管の入っていないスマートなテレビときれいな音声と映像の周りに多くの人が集まった

その様子はまるで昭和30年台の街頭テレビみたいだった

「俺らは一旦 テーブル席にいって落ち着こうぜ」

「そうだな」

信子の一行はソンヒをみて騒いでるリーマンやお姉さんたちをよそにテーブル席で休憩していた

「さーて俺らは将棋王でもやるか」

「お、そうだな」

結構時間が経ち そろそろ帰ろうかと思ったその時 二人組の男がタカヒロたちの方にやってきた

「きっとあいつらも雨雨不愉快踊りたいんだよ」

「たぶんね」

すると、男たちは

「君たちに話がある ちょっといいかね?」

(ほらみろダンス教えてほしいんだよこの人)

「大丈夫ですよ」

とかいいつつ男についていくと 何故かディスコの外に出された

すると 男たちは突然タカヒロと五条と信子の手に手錠をかけた

「何してるんですか 離してください!」

「俺らが何をしたというんですか 僕はまだ少年法が通用するんですよ」

「私はロボットだから 人間の法では裁かれませんよ やめろクソポリ公!」

「黙れこの時空犯罪者共が! 22時33分時空干渉罪の疑いで現行犯逮捕!  とりあえず署まで来い」

その瞬間三人は今までの行いを後悔した

だけどもう遅い やってからでは遅いのだ!


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