表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

プロローグ

俺は月ヶ瀬春人(つきがせはると)、この春から新高校生になる極々一般的な人間……





に、なれなかった能力者(ゼルク)だ。

どうもはじめまして。


さて、何から説明すれば良いのやら……まずは俺の身の上話から始めるか。


俺は先程述べた通り特別な力を持った人々から能力者(ゼルク)と呼ばれる人間である。


いや、別に厨二病とかでは無くてな。


俺が生まれる三年前、日本ではある事件が起きたのだ。

この事件が、この能力と直接関係してくる。


ゼルラウスコーポレーション、今は無き巨大な株式会社だ。

この会社では当時人間工学を研究、又新人類の開発と言ういかにも、何かやらかしそうな事をやっていた。


そして案の定やらかした。


研究中のウイルスが突如暴走。


世界中にウイルスがばら撒かれ幾多の細胞変異を繰り返し人に宿った。


この時ばら撒かれたウイルスが『ゼルク』と呼ばれていたため、このウイルスに感染した人々は能力者(ゼルク)と呼ばれるようになったのだ。


そしてこのウイルスに感染した人々は決まってある症状が発祥した。


それが『なんらかの超能力』だ。

と言うかそれ以外何も症状は出なかった。


ちなみに当時全世界の30%、約21億人の人がなんらかの超能力を手に入れた事になる。


話が少し逸れてしまったが、もう少し身の上話を続けさせてもらおう。


もうお気付きかも知れないが俺の両親は能力者(ゼルク)だ。

そして、そんな能力持ちから俺が生まれた訳だから当然俺も能力を持って生まれた。


これで俺が大体どんな人間か分かって頂けただろうか?


では次に、能力について軽く説明させてもらおう。


まず、能力は6つの属性に分かれている。


無・火・水・草・光・闇だ。


さらにレベル分けなんかもされている。


LV1 『微力(プアレ)

外的干渉がほとんどない能力


LV2『生活支力(ノーマライズ)

生活で役立つ能力

ほとんどの能力者(ゼルク)がこれに当たる。


LV3『戦闘支力(パワライズ)

戦闘に役立つ能力


LV4『破壊支力(エクサライズ)

ありとあらゆる物の破壊に役立つ能力

能力者(ゼルク)の中で0.1%の者が持つ能力。


LV5『燼滅支力(インテグライズ)

天体を消すのに役立つ能力

能力者(ゼルク)の中で0.000001%の物が持つ能力。


ざっくりこんな感じだ。


これらの能力を悪用しようとする輩も少なくは無いのだがここは平和の国、日本だ。


よって生活支力(ノーマライズ)なんかは、とても役に立つし、人々の生活を豊かにした。


事件と言うには憎むにも憎めない、能力者(ゼルク)はそんな存在になった。


逆にLV4やLV5の能力は使いにくいったらその上は無い。


なんせ、これらの能力は強大すぎるのだ。

豊かな生活を生む方ではなく、壊す方である。


しかしLV4やLV5なんて滅多に居ないし、いたとしても証明しようとすれば色々ぶっ飛ぶ。

能力を発動しても良いのだが、法に触れれば当然犯罪になる。つか、発動したら間違いなく法に触れる何かが起こる。

つまり現代日本においては超無能なのだ。


結論からして、日本では能力者(ゼルク)が出現しても、差別や迫害が生まれる事は全くなく、むしろ国が能力者(ゼルク)を支援するシステムまで生まれた。

これから俺が通う、能力者専門育成学校もその一つだ。

能力を仕事や趣味に使う人も多くなり、能力のお陰でいい世の中がさらに良くなったといえよう。


さて、長い説明はこれくらいにしておいて最後に、僕の能力を説明させてもらおう。


気になっている人も多いはずだ。


え?タイトルを見ればわかるって?

それは言わないお約束だ。


ゴホン、では俺の能力だが……


LV5『燼滅支力(インテグライズ)』の能力全てを使える、いやそれしか使えない。


ちょっとコンビニ行こうとしたら海王星に着いちゃう。

洗濯物を乾かそうとすれば山一つ消しとばす豪風が吹き荒れちゃう。

炙りサーモンを作ろうとしたら日本を丸々炙っちゃう。


言い忘れていたが、この物語はこんな意味無し最強の俺が高校生活を謳歌しよと、頑張る物語だ。

不定期更新です。

面白いと思って頂けたらまた見に来て下さい!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ