北朝鮮情勢についての考察
北朝鮮情勢がひっ迫してきたのに、のんびりできる日本人の鈍さに感嘆します。
ある意味大物なんですが・・・うまく乗り切れればベストな対応になると思います。
まずいとなると致命的な対応なんですが・・・
北朝鮮に関する情勢が完全に双方手詰まりになってしまい、残るは武力行使しかないという状況に陥っています。
この状況の中で双方が恫喝合戦になっていますが、これは単純に相手に手を先に出させたいという心情からの待ち時間というのが私の読みです。
問題はここで双方で相手ドクトリンの読み違いが起きているのが、キューバ危機を思い出し、多大に不安に感じるところです。
まずはこの状況が長期化するかどうかですが、北朝鮮の国力から言って持ち時間はさほど残っていないとみるべきでしょう。
少し前には農作物の不作が伝えられていた状態です。膠着状態が続くことは好ましくないということは北朝鮮首脳部は認識しているはずです。
そこからが問題なのですが、ではどこかにミサイルを撃ち込んでこの状況を打破できるかといえば、そのようなことはないでしょう。
ミサイルを撃ち込んだ後は経済封鎖を解除させないと北朝鮮にメリットはありません。
では、そのような状況を作り出すにはどのようにすればいいのか。
北朝鮮は経済封鎖の首魁はアメリカだと知っています。
となると、アメリカの経済統制力を落とすしかないのですが、グアムを消し飛ばしてもアメリカの経済統制力は落ちません。
グアムはあくまで軍事拠点でアメリカ本国の前に失われるのは当然の地点なのです。
つまり狙うとすればアメリカ本土、できれば大都市。サンフランシスコあたりが危険です。
ここに核攻撃が加えられれば、うまくいけば合衆国の弱点、中央政府に対する州の独立性優位が発生し、トランプ大統領は大ダメージを受け、罷免される可能性もあります。(選挙戦でも西海岸はクリントン陣営でした。混乱があった場合には連邦からの離脱すら起こりえます。)
こうなればアメリカの統制が緩み、日韓は武力に沈黙、覇権国家を目指す露・中からの援助再開で一息つける。
そんなシナリオが描かれていても驚きはしません。
ただこのシナリオには大きな賭けの部分があります。
それはアメリカは本土を攻撃されたことがないので、民衆がどう動くか予想がつきません。
下手をすると復讐心と恐怖心から、北朝鮮に報復攻撃して国民0人の国家を作りかねないということです。
この辺りは太平洋艦隊の実力なら、近隣国家への配慮を忘れれば、できてしまう武力がすでに配置されています。
それゆえに、北朝鮮は躊躇しためらっているのだと思います。
ただし、タイムリミットは刻一刻と近づいています。
国連決議案で北朝鮮は中国を罵倒していましたが、ロシアを罵倒した話は聞きません。
またミサイルのものすごい速度での技術改革はどこからかの技術流入をうかがわせます。
そして北京は射程内ですがモスクワは射程外です。
すでにEUは昔日の勢いなく、ウクライナは武力侵攻できましたし、NATOも英国が弱体化すれば機能しなくなります。そして地中海への出口セバストーポリは押さえました。
アメリカが弱くなって、覇権に一番近い国はロシアです。中国は戦時体力がありません。
ロシアは常に国外で戦争を行っています。今現在ですら・・・
北朝鮮は今、飢えています。それゆえに援助を必死に欲しがっています。
韓国の文大統領が北に対話を求めるのは、援助をにおわせて侵攻を防ごうという作戦にすぎません。
アメリカの意志に背いてその話をするほど、今回韓国は、北朝鮮は飢えていると判断しているのでしょう。
万が一侵攻作戦が発動すれば、勝敗に関係なく韓国は経済的に致命的なダメージを受けます。
彼らにとって戦争は何としても回避しなくてはなりません。
ではアメリカはなぜ攻め込まないか?
これは戦後処理の煩雑さを、すでに理解しているからでしょう。
アメリカは戦勝後、韓国に任せて統一という夢物語は最初から捨てています。
まだ日本に任せる方が現実的だとすら思っているでしょう。
投下する莫大な資金、地理的な政治判断、他国との交渉力と支配力、何よりもアメリカのいうことを聞く国。
それをすべて持っているのが日本です。
日本に任せられるならアメリカは攻撃するのをためらわないでしょう。
ただ日本は朝鮮半島にはトラウマがあります。絶対に引き受けることはないでしょう。
それゆえに戦後処理をどうするかでアメリカは悩んでいます。
さかんに統治形体の変更は求めないといってるのは、共産党支配を認めるということです。
つまり、敵対しないなら放置する。といってるのですが、放置されて援助がもらえないと困るという状態なのが北朝鮮です。
援助はほしいよこさないなら、困るぞと恫喝していたのがICBMや核兵器にまで到達できたのは、北朝鮮本人がきっと驚いていると思います。
そして上った(上らされた?)梯子の高さに困っているのが現状でしょう。
いずれにせよ、この均衡状態は長く持ちません。北朝鮮の内部事情がひっ迫しているのが原因です。
アメリカは面倒臭さに迷っているだけです。こちらの方が余裕があります。
よってこの均衡が崩れるのは半年以内(たぶん年内?)北朝鮮からの武力行使の可能性が高いと思われます。その期を逃せば北朝鮮は戦争を仕掛けるだけの体力も失いますので、一気に危険性は低下します。
攻撃目標はICBMの信頼度次第で、最悪ならアメリカ本土、そこまで完成度に自信がなければ厚木や横浜が狙われる可能性が少なくないでしょう。