表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

プロローグ 殺人鬼の思い出

俺はごく普通の殺人鬼だ。

今まで子供から年寄りまで色んな奴を殺してきた。最初の内は殺していくのが最高に楽しかった。


だが、しばらく殺しを続けていくと何故か刺激を感じなくなってきていた。きっと、普通の殺しに飽きてきたのだろう。刺殺、射殺、毒殺などほとんどの殺人方法をやってきた。もう、ネタ切れだった。


何か面白い殺人は無いだろうか…。そんな事を考えながら街中を歩いていた。



俺は、ある程度裕福な家庭に生まれた。顔も悪くなかったし両親も優しかったし、友達も沢山いた。なんの不自由もない生活を送っていた。


しかしそれは、なんの刺激の無い生活でもあった。歳を重ねるにつれて段々と刺激を求めるようになっていった。


そんな時、俺は暇つぶしにネットサーフィンをしていた。その時に殺人鬼の話を見つけた。衝撃だった。自分の欲望のためだけに人を殺す奴がいる事にだ。俺は衝撃と同時に興味を持ってしまった。これが俺を殺人鬼にしたきっかけだった。


その「殺人鬼」への興味は次第に「殺人」に変わっていった。遂には、我慢出来なくなってしまい初めての殺しは誰にしようかと毎日のように考えていた。


そうして決まったのは好きな女の子だった。やはり「初めて」は好きな子にあげたかった。


その次に決めるのは殺人の方法だった。刺殺?毒殺?撲殺?射殺...は無理か。そうして決まったのは、絞殺だった。血が出ないし、道具はロープだけで十分だったからだ。


遂にその日が来た。秘密の話があるから誰にも伝えないで廃工場に来て欲しいとだけ伝えた。その子にはある程度好感は持たれていたようで多少不審な顔をされただけで承諾して貰えた。


後は簡単だった。女の子が来たところで後ろから首にロープを巻いて引っ張った。あの時の女の子のだらしない「あっ...がっ...」という呻き声とロープの感覚は本当にどうしようも無いくらい最高だった。


その後は森の奥で穴を掘って埋めた。幸い、その子は本当に誰にも伝えないで来たようで行方不明として処理されたようだった。



この時の刺激をまた味わえたら最高だろうな...。なんて考えても初めての殺人なんてもう無いんだから無理だと諦めていた。
















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ