表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

とある青年の話

作者: 黒守李音

少年は普通の家庭に生まれてそれなりの人生を生きていた

笑って怒って拗ねて泣いて、普通の人が送るような毎日だった

毎日が平凡で普通だった


そして少年は青年になった


青年はいつしか、何かを亡くしたことに気が付いた

けど、亡くしたモノがなにか分からなくて

ぽっかりと心に穴が開いたようで、なのに痛みはなくて


分からないままにしていたら、いつのまにか自分の笑い方を忘れていた


笑えるけど笑えない

自分の思っている「笑み」じゃない

じゃぁ、この「笑み」はいったいなぁに?


そう自覚したとき、顔にすっぽりと仮面がつけられたような気がした

僕の顔そっくりでいつも笑って楽しそうにしている表情をした仮面が



僕はいつの間にか他の人にも、自分にも嘘をつく道化になっていた



いつしか青年は自分の「笑み」よりも先に「泣く」ということが出来なくなっていたのに気が付いた

「心の底から甘える」ことが出来ないことに気が付いた

自分の口から発した「言葉」が「嘘」になっていることに気が付いた


気が付いたきっかけはやっとできた彼女と別れたときだった

自分から切り出したから痛みはないはずなのに

非はあっちにあったから僕は悪くないのに


悲しいことじゃないはずなのに



もう大人だから甘えちゃだめだって

だからずっと自分の気持ちを抑え込んでて

ずっと泣いていた子供の自分に気が付かないふりして

自分に向けても道化を演じてて

「嘘」じゃないのに「本当」の言葉でもなくなってて



最後に泣いたのはいつだっけ?

感動して泣いたのは覚えているんだけど

悲しくて泣いたのは覚えているんだけど


僕の求めてる「泣く」はこれじゃぁないんだ

僕が本当に流したい涙はこれじゃないんだ



だれでもいいんだ

だれでもいいからお願いだ

僕に「泣いてもいい」って、「思いっきり甘えてもいい」って

言ってくれよ!

僕に許可をくれよ!!

縋らせてくれよ!!



こうしないと泣けなくなった僕に

こうすることでしか甘えられない僕を

ずっと閉じ込められている子供の僕を



助けてください






もう、道化の仮面の外し方が分からないんだ





自分を青年に置き換えてみた独白です。

若干病んでる。病んでる

ただ、心の叫びを短編にしちゃったんだ・・・(あはは

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ