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5.それぞれの思惑『パメラ王国』他

今回は、会話文のみでの構成となっております。


また、次の話から元へと戻ります。

【コルーダ帝国帝都アリオーン某所】



 「パメラ王国にエルトシャン王国が宣戦布告。それを受けてキンボイス公国がパメラ王国に助太刀すると表明。」


 「どーすっか、レーティアの助太刀にいきたいけど、ユウキ使ってるし、ボルスは別の任務、ケインは養生、カノンノとリュンメルは動かしたくない………。」


 「ペローネとゼロにいかせたらどうよ?」


 「エルトシャンから攻める面子、レーティア以外の面子も豪華なんだよなぁ。だから恐らくマンフロイ司教国の老害どもが薄い守りのエルトシャン王国本土を狙ってくると思うから、ペローネとゼロ、ついでにお前は行かせたくない。」


 「エルトシャン王国防衛軍といったところですか?」


 「ああ、ぶっちゃけうちを攻めてくる国は無いだろうしそこまで本土を固めとく必要ないからな」


 「じゃあコバちゃんとカノンノ、ゼロ、ペローネの四人で行ってくれば?マンフロイは私が見といてあげるかさ」


 「それが手っ取り早いか、じゃあそうしようか。」 





【エルトシャン王国王城イーヴ】


 「パメラ王国の勇者にレーティア様が襲われそうになっていたからパメラ落としをしたいんだけど反対のひといますー?」


 「拙者は賛成でござる。」

 「僕も賛成だね」

 「反対する理由がない」

 「レーティア様の処女を奪おうなど赦せません」

 「死神の小僧に連絡したら奴の娘全員ぶちこむとか言っておったぞ?」

 「僕既に攻めるための経路下調べ住みです」

 「ならば軍師足るものすぐさま案を出しましょう。」

 「領民にも来たら志願兵が多すぎで笑ったわ」

 「じゃあ、そんな感じでー」

 「了解」





【パメラ王国ダッカー城】


 「まさか大臣が勇者にエルトシャン女王の事を言っておったとは」


 「お陰であの国の奴等と戦わねばならないんだよね。」


 「しかしキンボイスが助けに来てくれる理由がわからんのだが、なんか恩でもあったか?」


 「恐らくエルトシャン王国がウザくなったんでしょうや、女王を筆頭にバグってる強さですからな。」


 「キンボイスはレーティア嫌いだからな。特に貴族連中」


 「死神を義弟にしてるからだろう。奴の被害が大きいのはキンボイスではないか?」


 「皇女殺されてるシャナン皇国の可能性もありますがね。」


 「どちらにせよ、エルトシャン王国とは戦争だ。どうにかせねばならんな」


 「魔物が攻めて来るかも知れないという情報があるというのに」 




【?????】


 「そうそう、色々長々と話し込んじゃったけど、アタシが来た理由分かってるよね、そろそろ南の魔王が動くみたいだよ」


 「だから、来たのかよ?すっかり俺に会いに来ただけかと……にしては変なタイミングだな」


 「本当は一昨日くらいには来てたはずなんだよね。さっきも言った通り想い人探してリンクタワー300階まで踏破してしまったんだよね、いえい。」


 「さっきも言ったけどアホだろ。てかテルさんなら最悪ルビーちゃんをもっかい覚醒させるとか出来そうだけど。」


 「出来るわけないじゃん。そっちの方がアホじゃないかな。」


 「まぁ、適当にいったたけだし。というか姉貴行かなくて良いのか?」


 「?なにか行かなきゃ行けないイベントあったっけ?」


 「パメラ王国のダンジョン。南が動くってことは、」


 「あーっ!?忘れてたよ、想い人行く可能性高いんだっけ、どーしよ。」


 「あのダンジョン選別始まったら割り込みできないし諦めて待ってれば?」


 「いや、だってパメラの地下ってことは突発性異能持ち(サプライズホルダー)居なきゃでしょ?」


 「まぁそうなんだけどね、テルさん、姉貴、レーティア、ルビーちゃん、コバルト辺りは選別抜けるのほぼ確定だろうけど後は運ゲーだからなー。ダンジョンに入れない方が不運だろうしな」


 「とりあえず、こっち(・・・)がわからいってみます。」


 「あー、目据わってるし、こえーよ、気を付けてなー。」



【ダッカー城地下ダンジョンA地点】


 「…まさかの2回目か。点呼1!」

 「また転移不可だよぉぉー!!、2ぃー!」

 「3」

 「4」

 「5」

 「6」

 「…7」

 「余で最後のようだな、8。とりあえず1から順に自己紹介せんか?」


 「じゃあ1、通称死神のアリステル=ベルサーチ」

 「2、ルビー=ベルサーチ」

 「3、コバルト=ブルーウェーブ。コルーダ帝国帝王だ。」

 「4、旅人ユウキです。」

 「5、カノンノ=エルスタッソ、コルーダ帝国将軍職に就いてます。まあ殆んどの方と面識はあるので」

 「6、サファイアと申します。」

 「…7、 ジルキー」

 「8、余はジェダ=コンキース、パメラ騎士団団長をやっておる。」


 「…とりあえずジルキーはエルトシャンの魔女《火遊び》のドハイな」


 「みんな知ってますしね、この面子なら。」


 「ドハイは有名だもんね。そのファッションセンスも含めて。」


 「バラすなし!あと、喧嘩売ってんのか小娘!」


 「火で遊ぶから最初から燃える部分を減らしておくんだろうさ、きっと。」


 「こういう服装の方が魔力が上がるんだよ。呪術のひとつなのに魔法使い職なのに知らないの?」


 「「知らなかった。」」「ただの痴女かと思ってました。」


 「コルーダの小娘誰が痴女かい!」


 「ち、乳臭くなんてないですよ!失礼なこれでも今年28なんですから。むしろそんな胸を隠す布に腕だけ肩から手首にかけての長袖とスカートだけの服装だなんて痴女以外ないですよ!」


 「は?嘘でしょあんた身長130位しかないじゃない。」


 「とりあえずあちらは放っておいて、ここは地下のようです。パメラにこのような地下ダンジョンがあったとは存じ上げませんでした。」


 「余が知る限りないはずなのだがな、このような場所のことは一度も聞いたことがない。噂ですらな」


 「まぁ、おあつらえ向けに通路があるみたいだし進んでいきゃいいだろ、しかも各国の主力陣だし行けるだろ。」


 「団長さんとコバルト様、サファイアさんが前衛、私、ルビーさん、ドハイさん、ユウキさんが後衛、死神さんが遊撃で良いですか?」


 「まぁ僕はダンジョンだとゴーレムとかゾンビとか出てきたら戦力外だしね。諦めて見てるよ。」


 「だね、パパは下手に遊撃とかするよりもは私やドハイの後ろに隠れてた方が良いかもだね。」


 「……なんか、凄い魔物特有の気配を通路から感じるのですが、なんか増えていってませんか?」


 「増えてるな」「増えてるよー」


 「じゃあ手がつけられないほど増える前にさっさとクリアするか。」





【ダッカー城地下ダンジョンB地点】


 「はむ、状況から察する限りレーティア様、ミュゼリアレス様、ゲイン様、エメラルド様、ラピスラズリ様、リナ様、ゼロ様、そして私エルローの8人でこのダンジョンをクリアせねばならないようですな。」


 「母様(かかさま)は、母様(かかさま)は何処ですの?」


 「……病み上がりで子守りとか嘘でしょお父様、ルビー助けてー。」


 「……………、数いる姪の中でも|気まずいの《初対面&何故か喋る機会少ない》が来た」


 「……カノンノ、帝王とはぐれた。帰りたい。」


 「…………まじか、敵軍しかいねえよ。おれ、ここで殺られちまうのかな。」


 「………明日、朝一シギュン行きの汽車にパーティーで乗る予定だから早く帰りたいんだけど。」


 「………おじいさん、私達しかマトモそうなの居ないんだけど。」


 「れ、レーティア様は本来ならマトモな方ですし………。」





【パメラ王国ダッカー城前広場】


 「民草の避難はなんとか間に合いましたか。しかし、これだけの魔物が一度に押し寄せてくるとは一体…。」


 「大方どっかの魔王がこの大陸陸攻めるのに本腰いれたんだろ」


 「しかし、酷いことになってます。王城以外は最早人が住めるような場所では…。」


 「できる限り早めに終わらせて、復興作業の支援をする。それが今、私たちに出来ることですわ。」




 「…サファ(あね)、ルビー(あね)、エメ(あね)、ラピ(あね)が消えた…オパ(あね)、連絡はつきそう?」


 「私の祝福(ギフト)持っているのはファルストナシア様が持ってますから、貴女こそ魔物を退治しきれそうですか?」


 「……よゆー」


 「ファルストナシア様はあの忍者と槍娘がついているからともかく、私たちが一番危うい位置にいるという自覚はないようですね。」


 「そこら辺に魔物がいっぱい居て怠いけど、味方らしき人もちらほらいるしー」




 「なんか違和感あんだよなー。パメラでこれから戦争ってときに魔物の大量発生。んで、一部にたいして転移魔法が発動。まあキャンセルできたし、そこまでヤバイわけではなさそうだけど。これはもしかしてこの国以外にもいくつか勇者召喚をした国が他にもあるのか?」



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