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2章6節 教会

「あぁーサリいなかったのは結構痛いなぁ、、あれで結構儲かってたんだがなぁ、、」

「次回は調達いつ行くんだ?」

「そうだな、、、いつ行きたい?」

「俺に任せるのか?お前の店のことだろう。」

「だよなぁ、今までだと、、足りなくなったらって感じだったけど、今回サリがいなかったからまたすぐ、、3日後位かな。」

「3日後か、分かった。そういや今何時だ?」

「後9時半だな、何だかんだ帰ってきてから1時間半も経ってるんだな。」

「そうか、了解。」

「お、おう、?」


そうか、やはり1日48時間程度の長さになってるのか。

まぁ、暫く過ごせば慣れるだろう。

何かの理由があるのだろうか、体の感覚もこの世界に合うように変化している。

1日が長いとその分1日で終わらせなきゃいけない事があっても余裕が生まれるものだ。

しかし、今思えばこの世界に学校という教育機関はないのだろうか。

シルに案内してもらった時も学校や寺小屋のようなものは無かったし、曜日という概念があるのかどうかは定かではないが少なくともこの時間帯では、元の世界では学校に行ってる時間帯のはずだ。

そうでなければ、ここが小さな村ということで作られてないからか、、?

そうなると教育などは教会か親が、、いや親が教えるなら、その親は、更にその親はどこで習ったのか、という話になる。

となるとやはり、、教会か。

確かここから南西の方に教会があったな。

―――ん?そういや教会があるのか。だとしたらキリストもしくはキリストに似た宗教の可能性が高くなるな。他の宗教でも教会と呼ばれる建造物を作ることはあるが、、、

そうだな。一度行ってみよう。教育は教会で受けてるのかを確かめる事も含めて。


「おーいシル!今から少し外の空気を吸ってこようと思うんだが、まだ時間はあるか?」

「当たり前だろ。時間なんかありすぎるくらいだ。」

「そうか、わかった。なら少し散歩してくる。」

「おう、村の子供たちに手出すなよ?」

「俺を不審者扱いするな。」



少し歩き、教会の近くまで着いたが、、

見る限り十字架は無い。やはりキリスト教では無いか。

確か魔法使いや精霊使いが居ると言っていたな、、

となると、、、アニミズムに似た何かなのだろうか。

神はロキだとかオーディンだとかゼウスだとか言い出せば面白いのだが。


「おーい。誰かいるか?」

「静かに、、今は皆集中して学問に励んでいる最中です。」

「あ、あぁすいません。勉強は教会でしているんですか。」

「えぇ、この村には教育所のような建物を作る程子供たちはいませんし、そのようなお金もありません。」

「あ、何かすいません。聞いちゃいけない事でしたか。」

「いえ、お金が無いのも、村人が少ないのも事実ですし、ところであなたは?」

「あーえっと、サイスエイドから、その、、迷ってるとこシルさんに助けて頂いて、、えっと」

「なんと!サイスエイドから?それはそれは、よくいらしました。私、アミルともうします。」

「あ、えっと、レオ、、、、えっとヨウヘイ、ヨウヘイって言います。しばらくお世話になります、、」

「よろしくね、ヨウヘイさん。」

「は、はい。」

「それで?本日はどのようなご用件で?」

「あっ、えっと、、、挨拶に、、?」

「あぁなるほど挨拶ですね、では、もうよろしいでしょうか?」

「あっはい、すいません、ご迷惑おかけして、」

「いえいえ、では。」


バタン、とドアを閉めアミルはすぐさま元の場所へと戻っていった。

あぁいうタイプは苦手だ、、はたから見ると俺が女性と話してキョドってるようにも見えただろう、、

しかしあのまま話してると空白が続いて白い目で見られそうでいられなかった。

だが、服装がシスターのようなところから、全く一緒ではなけれどキリスト教のようなものだと予想はできる。

となると、、やっぱり北欧神話の神々に似た者もいるのだろうか。

この世界だと空想ではなく実在しそうな感じもしなくもないが。

などと思いつつふと空を見ると少し陽が傾いてきた。

そろそろ帰ろうかな。


「あれ?ヨウヘイさん、こんばんわ。」

「おう、えーと、、」

「あ、ウェズです。鍛冶屋のウィルの。」

「あ、そうかウェズか、すまない名前を覚えるのが苦手でな。」

「いえ、気にしてませんし、大丈夫です。」

「そう言ってくれると助かるな。ところで、最近この辺りで何か異変は起きてないか?」

「異変ですか、、?そうですね、、何も聞いてないです。すみません。」

「い、いや、謝るな。俺も知らないんだ。そうか、分かった。」

「何か?」

「いや、大したことでもないんだ。気にしないでくれ。」

「わかりました。そう、いつもシルさん店の用意この時間帯あたりに始めてるので、今日ももうそろそろやると思います。帰らなくても大丈夫なのですか?」

「あぁ、今帰る。ありがとな、えっと、、ウェズ。また何かあったら頼む。」

「はい、僕で良ければ。さようなら。」

「おう、じゃあな」


やはりサリがいないのは唯の偶然であろう。

仮に何か異変があればすぐに誰かの耳に入るだろうし、そしたら、この村なら1日もせずに全体に広まるだろう。

それでもたくさん人が集まる場所にいるウェズが知らないなら、所詮些細な事だろう。

そして、その些細な事をヨウヘイはすぐに忘れてしまった。


――後に後悔する事になるとも知らずに

遅れながらの投稿ですいません。

あと今回から少し見やすくなるように書き方を色々改善していこうと思います。


補足 タイトル間違えてました(´・ω・`)

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