3章12節 買い物1
「それじゃ、ヨウヘイさんシルさん!どこへ案内しますか?」
「とりあえず着る服がほしい。どこか服屋へ連れてってくれ。」
「服屋ですね、それならぁ・・あぁ、ここへ行きましょう。ついてきてください!」
あの後、ユニが戻ってきた所で3人そろって買い物へ出かけた。
エルザは悔しがっていたが団から招集がかかり来れなかったそうだ。
周りを歩く人の服装を見てみると、やはり一風変わったいかにもファンタジーに出てきそうな服装だった。
しばらく歩いて、商店街のような通りに入る。食べ物を扱う店もあるらしく、良い香りが漂ってくる。
服屋の後は昼飯かな。などと考えていると、ここです、とユニが案内する。
「はいらっしゃい。おぉ、お兄さんいい身体してんなぁ!」
「あ・・あぁ。ありがとう。今日は俺とこいつの服を買いに来たんだが。」
「なんでい!そっちの兄ちゃん・・細そうに見えてあんた実はいい身体してるだろう?」
「おぉ!俺の隠されし筋肉に気づく者がいるとは!」
「ハハッ!伊達に服屋やってんじゃねぇ!そりゃ何年も続けてたら大体はわかるぜ。」
「あんた・・やるねぇ!」
勝手にシルと服屋の親父が意気投合していた。
似たもの同士め。
「ところでぇ、あんたらどんな服を買いに来たんだ?」
「普段着るような物だ。俺とこいつで3着ずつほしい。」
「合計で6着ね。1,400メニー」
「分かった。・・・ほらよ。」
「はいよ。よし、中へ入りな。」
そういわれカウンターの横の通路を通り中に入る。
たくさんの服が並んでおり、どれもこの世界でよく見かける。いわば普段着のようなものでたくさんだった。
そこで俺は動きやすそうな物と汚れても良いものを3種類、シルは前の職業柄か、エプロンのようなものと、採取の時に来ていたローブのようなものを買った。
ちゃっかりユニも何かしら買っていたようだ。
「おぉあんたら似合うじゃねえか。」
「だろっ?俺何きても似合っちゃうんだよなぁ!」
「そこの嬢ちゃんも可愛らしいぜ。」
「エヘヘ。照れちゃいますよ。」
どうやら二人共良い買い物をしたようだな。金払ったの俺だけど。
「あんたらこの後飯でも食いに行くんだろう?そこの男二人は・・見た感じここに暮らしてた奴じゃなさそうだな。美味い所があるんだ。ここを右にまっすぐ行って、5本目左に曲がったすぐにある赤い店だ。行ってみると良い。」
「あぁ、分かった。良い情報どうもありがとう。」
「なんもよ。それじゃ、これからもウチをご贔屓に」
マースと書いてある服屋を後にし、3人は例の赤い店へと向かった
モンスターハ○ターの武器屋みたいな感じのお店。