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せかいのしんりを探す旅

作者: シルフィア

せかいのしんりの続きです。


ぼくはせかいのしんりを探すために旅人さんと一緒に旅にでました。

世界にはぼくの知らない事がたくさんあって、とてもおどろきました。

旅人さんに聞くと、まだまだたくさんあるそうです。


「奏志、そろそろ休憩にしようか」


奏志と言うのはぼくの名前です。

旅人さんの言葉に僕は頷きました。


空はきれいな星空です。

吸い込まれそうなほど真っ黒なのに、きらきら輝く星がたくさん浮いています。


「ところで、お前の世界の真理は見つかりそうか?」


「いいえ、まだ」


せかいのしんりを探すたびも、始めてから6年が経っています。

でも、ぼくにはまだわかりません。


どうしてここにぼくがいるのか。

どうして世界が存在するのか。


何一つ、まだわからないままなのです。


「まあ、ゆっくり見つけて行けばいいさ。見つかるまでつきあうよ?」


旅人さんが優しい声で言いました。

旅人さんはとても優しいです。

ぼくが熱を出したときは、一生懸命看病をしてくれました。

歩幅の小さいぼくのために、歩くスピードを落としてくれました。

ぼくが寒くないように、暑くないように、その季節にあった服を買ってくれました。

野宿のときはぼくをだいて眠り、宿に泊まるときはぼくが寝付くまで子守唄を歌ってくれます。


そのすべてがぼくは大好きで、これがずっと続けばいいのにと思っています。


本当は少しだけ、わかっているんです。

ぼくにとって、せかいのしんりが何なのか。


ぼくはこのままずっと旅人さんと旅を続けていたい。

旅人さんと、まだ見ぬいろんな場所を旅して、一緒に感動して、わからないところを教えてもらって

そんな時間をともに過ごして行きたい。


後一年すると、ぼくは18歳になります。

ぼくの国では結婚が認められる歳です。


だから、もし、18歳の誕生日までこの時が続いていたら、ぼくは旅人さんに言うつもりです。


ぼくとこれからも一緒に旅をしませんか?

共に生きて行きましょう。

この広い世界で。


と。



言い忘れましたが旅人さんは女の人です。

結局このふたりはどうなるんでしょうね。

私のこれまでの作品を見ているかたはわかると思いますが、旅人さんはあの人です。

性懲りもなくきっとこれからも出続けるでしょう。

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