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大剣豪 一話 剣豪 1−1

 俺は腰に掲げた剣を鞘から少し離し、鞘から白い刃を出した。

立派な無精髭を生やした大男が、剣を大きく振り上げている。

大男が大きく振り上げた剣の白い刃は、

雲ひとつない青空に浮かんでいる太陽の光を跳ねし、まぶしい光を放っている。

大男の剣は俺の血が吸いたいのか、襲いかかってきた。

俺の頭に大男の白い刃が今にも直撃しそうだ。

その剣は不思議とゆっくり襲いかかってくる様にに見える。

俺は剣を完全に鞘から離した。白刃が輝きを見せた。

俺の剣は大男の赤いどろどろした液体を吸っていた。

俺の剣が吸いきれなかった血は、

乾いた大地が潤いを求めていたかの様に、じわじわと吸っていった

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