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第15話『新たな歴史、四国志爆誕!!』

さあ、服におびき寄せられた武田!最終決戦の始まり!…と言いたいところですが…。


服に火をつけようとした武田を張飛が必死に止めます。


「何をする!離せ!」


と叫ぶ武田。


「てめえがなにやってんだ!あぶねえだろ!」


「うるせえ!離せ!あの野郎調子に乗りやがって!どうせ服を吊り下げれば俺が現れるだろうと思ってやがるんだ!許せねえ!イディオットのくせに俺を罠に嵌めようとしやがって!吠え面かかせてやるために俺はこの服を焼いてやらなきゃいけないんだ!!離せ!HA☆NA☆SE!!」


「ううむ、いったい何なのだこいつは…なぜそこまでこの服に執念を…」


あまりの武田の剣幕に、関羽も困惑します。が、そこに…。


「関羽!張飛!探していたぞ!今までどこにいたのだ!」


と彼らの兄者…劉備が現れます。


「劉備兄貴!!やっと会えたぜ!」


「兄者!よくぞ御無事で!」


「うむ、この世界ではここが一番大きな国なのでな。お前たちに会えるかと思っていたところ…この男のような面妖な機械から民を護るべく闘い続けていたのだ」


久々の再会を喜ぶ三人。

それをぽかーんと見ているイディオットとアナスタシア。

武田は知りすぎるほど良く知っていますが、武田と揉めている他の三人は誰だかわかりません。

どうやらこの世界には似つかわしくない不思議な服装をしていますが…。


アナスタシアは魔法で彼らの正体を探ったところ…。


「ふーん。あの三人、違う異世界の時代から来たみたいね。結構な英雄らしいわよ」


「ああ、言われてみればそうっぽいですね」


ここで意地悪な作戦を思いついたアナスタシア、ふふふと笑って桃園三兄弟と武田を光で包みます。


「離せ!…あっ?なんだこれ?」


「むっ、これはあの時の不思議な光…?」


「おお、これは!?」


「うおっ!?」


と四人が言葉を発すると…次の瞬間、四人の姿は消えていました。


「ん?何があったんですか?」


「元の世界に戻してあげたのよ。彼ら、この世界でけっこう私たちのために頑張ってくれたみたいだから」


「…武田も?」


「武田も」


「きゃっきゃ」


―――――――――


一方ここは昔の中国。

魏・呉・蜀の三国が並び立つ少し前の三国志の始まりの時代です。


「うう…ここは…?」


「お…おおっ!ここは我々がいた新野の城ですぞ!」


「やったぜ!戻れたんだ…あっ?なんだこいつ?」


喜ぶ三人の横に、この時代には似つかわしくないサイボーグが一人…。

その武田が呆然として叫びます。


「はっ…!?ど、どこだここは!!服は!?イディオットは!?」


ウィーンガシャンガシャンと音を立てて武田が崩れ落ちます。

当然、異世界の異物である武田がこの時代を知るわけがありません。


がっくりとうなだれる武田に劉備が言います。


「きみ。何者かは知らないが、君も大変な因果を背負っているようだね。その目を見ればわかる。詳しく話を聞かせてくれないか。君の運命を…」


そう言いながら劉備は手を差し出します。

武田、三国志の世界で名を遺すかと思いきや…。


「うるせえ!俺はあいつを殺してやらなきゃいけないんだ!どこだ!あいつはどこにいるんだ!あいつの服はどこだ!燃やしてやる!!」


と叫んで劉備を殴り飛ばし、どこかへ逃亡してしまいました。


「な、なんなのだ彼は…なめやがって!殺す!」


演義劉備がキレて、怒らせたらヤバイ正史劉備になりました。

関羽と張飛も兄を殴り飛ばした武田に怒りを募らせます。


「…許せぬ!差し出した手を放いのけるばかりか、殴り飛ばすとは!」


「あの野郎!たたっ切ってやる!」


猛る桃園三兄弟。


――さて、この世界では後に魏呉蜀が並び立ち覇権を争う時代になるのですが…。

それに加えて建国しては三国から恨みを買い滅び、また建国してはまた滅びを何回も繰り返しつつも偉そうな奴の服を燃やし続けた悪の国『武田』を加えた


― 四 国 志 ―


という物語が出来上がり、後世の歴史研究者を悩ませましたとさ。

めでたしめでたし。

――――――――――――――――

担当から作家あてのメッセージ:

「先生、本誌連載最終回、お疲れ様でした。どうなることかと思いましたが、一応それなりに綺麗に終わったイメージがあります。この辺はさすがですね。四国志でしめるという先生らしいセンスとライブ感が十二分に発揮された、わけがわからないながらもなぜか記憶に残ってしまう怪作になったと思います。

あとは単行本加筆最終回とのこと、こちらは私は何も言わず見届けさせていただきます。

またアイデアができましたらご連絡ください。とにかく、お疲れ様でした」

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