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6話 旧友の会話

「私の正体を気づいているのは2人だけか〜」


ふふっと笑って雫の表情は緩くなる。少女のような表情は可愛く、海野に似ている笑顔は松本の脳裏に思い浮かべるほど


「相変わらずの明るさで良かったわ。どう?両親を見た感想は」


彼女がすでに両親の顔を、学園で見ているはずだという前提での話であるが、彼女は変化する


「最高♡久しぶりに会ったわ。ママもパパも…若い頃はあんなに元気にやってるんだなって。まあ、ママはなんというか昔のほうがやばいんだねって」


嬉しいという気持ちが大きいが、大正寺谷の実際とイメージが違っていることに困惑しているようだ


彼女が知っている大正寺谷とは違うというのはどういうことかは分かない松本であるも未来では丸くなってるのか?と想像をする


「そんなに?今やばいよ?嫉妬が日に日に強くなってるあの感じ。ヤンデレかな?う〜ん……貴女からあんまり詳しく大正寺谷の話を聞いていないから分からない。未来じゃ大人しくなっていたの?」

「う〜ん、親となると落ち着くんじゃない?」


どうやら、未来では丸くなっていることが判明する。結婚によって誰かに嫉妬するという行動が弱くなっている、あるいはしなくなったという心の余裕という成長ができているようだ。


明るい声で話す2人であるが内容は重い。なんせ、未来では覇王によって海野流星らは命を落としている。


その未来を変えるために彼女はこの時代に来たのが目的である以上、この時代の重要性は大きいことを知っている。


旧友である松本でさえ話せなかったのだからどれくらい思いなのかは理解している


「未来を変えてしまったわね」

「……姉ちゃんたちのせいじゃない。覇王のせいかな」

「なぜ、あいつは未来を知っているわけ?情報網広いとしても1年の頃のあの事件の時点で芽衣奈が知っていた。おかしくない?」


疑問を雫に答えさせようとした松本の判断は正しい。それを答えてくれるのかは彼女次第。


滅王も覇王も原初も未来での情報を把握していたから、未来が変わってしまった。変わっていない未来はあっただろうが天野和音の未来の息子、遊星が言っていたがもう過去の世界ではなく、並行世界として世界は進んでいる


天魔の災害後に松本も聞いていた話であるが並行世界だから、行く先が未来人でさえ分からないというのは非常に厄介だった。


事実、先月の事件で原初との戦闘に介入した滅王を事例にすでに未来人が知っている本来の歴史を外れて新たな歴史にへと進んでしまっている


だから、始原である雫から情報が欲しかった。彼女の答え次第でこれからの未来に対して対策を練らねばならない


「覇王陣営に未来人がいる」


淡々と答えた。それは重く、予想できる返答


「やはり…覇王側も未来を知っている。なら、なぜ、覇王は海野流星を殺さない?」

「彼女の目的を知っているのでしょう?歴史に自分の名前を残すためという意味わからない目的であり、願望。自分の本名さえ名乗らない馬鹿の考えなんて私でも分からない」

「……ディスってるね」

「大嫌いだから、好きな要素なんてない」


雫の無表情発言。恐ろしく、目が死んでいる。


毛嫌いでは済まないほどに悪意が満ちているその発言は松本でも強く言えない


「正直、あいつを見つけて始末したい。でも、あいつが未来人を仲間にしている時点で私の行動も把握されているかもしれない。どんな未来人かは分からないけど、覇王は私と天姫の監視下に置けないほどに邪悪になってる」

「天姫まで動いていると……そうなると厄介極まりないね。天姫ほどの実力者さえ無理なら難しい話だ」


天姫まで出してくるのは松本でも予想外。天姫と一緒に動いているならばどうしようもないだろう。覇王を見つけるのはかなり難易度が高いことを松本でも理解できる


「なら、こちら側に協力は?」

「できない。覇王がこの学園の情報を把握していない方がおかしいからね。正直、私がこの学園に入学していることも把握しているかもしれない」

「……恐ろしい……きっしょいほどに吐き気と嫌悪が生まれるよ。あいつ、何を考えているの?そんなことのために本名すらバラさないとか意味分からない」

「理解しないほうがいい。時間の無駄になるから。くだらないことをする馬鹿が1番恐ろしいんだよ。重い動機より、馬鹿な動機のほうが倫理という壁を無視する」


ブレーキのない、目的のためなら犠牲なんてどうでもいい。覇王という女は恐ろしい


「だから、大嫌い。彼女の話をするだけで不機嫌になる」

「……それで貴女はどうするわけ?我々と協力したほうがメリットが大きくないの?」

「覇王が余計に変な計画を追加させられるより……」


躊躇っている。参加したいし、協力したい。そんな、願望を抱いている彼女であってもそれはできなかった。覇王という存在を相手に下手に動けない


だから、と拒否しようとしても松本という女には通じない


彼女はとある提案をする


それは雫にとって理解できない提案であり、イカれている提案でもある


「私と決闘しない?」

「……は?」


松本の提案によって物語は加速する。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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次回も楽しんでいただけるよう頑張りますので、よろしくお願いします!

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