3話 面倒事は避けたい
テスト期間で少し間が空きましたが、三年生編続きです!
「今日は何をするんだ?」
和音がしーちゃんに少し震えている時に風間が声をかけた。何をするかといきなり言われたが……生徒会の話のことだろう
「う〜ん、大きな仕事としては1年生との交流会とか?」
「いや、去年してなかっただろ」
公明院と指摘で少し黙る。
確かに、前生徒会長はやってなかったな。というか、学年集会すら去年したか?全校集会もまともにやった記憶がない。事件の後始末とかの話で先生たちが呼び出したくらいか?
だから、する必要はないってことか。説明なんて先生たちに任せたらいいし、面倒事を増やして自由時間が減るのも俺の自由の侵害。
やらなくてもいいか
「そうだな。公明院の言う通り、やらなくてもいいか。俺がやらなくても先生たちが説明しればいい。生徒会の仕事を無駄に増やすより、先生たちに丸投げでいいか」
頷く公明院、風間、和音。3人も賛同したのだからやらなくていい。生徒会の5人中4人の賛成だし、いいよね
「なんかその場で決めたけど、荒野にはいいわけ?」
「しーちゃん……言わなくてもいいんだよ」
荒野がやります!と言って問題を起こすのが想像できる。あいつがまともな歓迎をするような男には見えない
「あいつ、まともなことをするか?」
しーちゃんは驚く顔をした。
「ああ……確かに」
「嫌な予感しかないだろ」
「あいつ、生徒会の仕事をまともにこなすわけがない。ここ2年の問題を考えろ。同じ被害者組のお前なら納得できるはずだ」
問題児荒野に言わなくてもいい。言ったら言ったらで仕事が増えるだけだからな。
「というわけで、一つ仕事減らしたし、今日の放課後はなし。毎日生徒会室で集まるとか面倒だろ。俺、有賀みたいな会長になるつもりはねえよ」
「お前の性格上、そうだよな。大正寺谷、海野をよろしく」
風間、しーちゃんに何を言っているんだ?
「今更?あんたには関係ないよね」
「すまんすまん。だが、こいつは事件に巻き込まれやすいからな。今年はまともな平和な年度になりたい」
風間が平和を望んでいるだと!?お前、どう言う心情の変化だ。食中毒にでもなったか?
「無理だろ」
「ないね」
「無理な妄想をするんではない」
長年の経験のように否定するこの3人。酷いと思わないか?俺、そんな事件好きじゃねえぞ。探偵とかじゃねえ
「平和に暮らすにしても怪しいからな。原初とか滅王とか覇王とか」
原初は先月に10人から4人まで減らしたからそう暴れることはできないはずだ。まあ、悪魔2人いるし、怪しいけど悪魔だって契約上に従っているだけで単独行動…
「怪しいだらけだろ。原初に関しては原初の灰の契約が外れている。どう暴れるのかは分からない。」
公明院、それ初めて知った…いや、前聞いたっけ?覚えていないけどサンキュー
「滅王も覇王も問題だな。奴らは分からん」
「う〜ん、滅王は事件起こすと言うより巻き込まれにいくから事件起きなかったらいいんじゃない?」
「それ、星宮勝蔵のあの事件の時点で破綻しているだろ」
1年生の頃のあの事件か。確かに、滅王だけじゃないとしてもあいつ、関与していたからな。
「そう暗い話をしている場合ではない。大正寺谷」
風間はしーちゃんを睨む
「お前、3年生のテスト大丈夫か?」
「話変えすぎない!?はあ!?大丈夫だから!天才高校生に心配されるほど低くないから!」
しーちゃん顔真っ赤。キレてるじゃん
風間の心配も無理もないが俺がいるし、しーちゃんより心配しないといけない人がいるだろ
「紅谷が1番怪しいだろ」
「ああ……あいつが1番か」
「松本に面倒見てもらっているから問題ないのでは?」
「いや、あいつ……ほら、点数低いから」
赤点取るような奴だからな……しーちゃんより酷いし
「風間、なぜ、始原はできる奴とできない奴との差が酷いのだ?」
差?う〜ん
魔王 公明院凱
天姫 大正寺谷豪
血姫 紅谷総司
死女王 松本無我
この4人の中でできるのは公明院なんだが……
「なんで勉強できない?」
和音がしーちゃんを見るとしーちゃんはため息した
「あのね。私たち300年は生きているのよ?300年前に勉強していた人たちがこの時代の勉強についてこられるわけ?技術の進歩とかで学ぶことが多いのに新しい情報を脳で処理なんて限界があるわよ」
ああ……確か、年寄りって新しいことを学ぶの苦手とか聞いたことがあるな…まあ、日本も明治時代とか戦後とかで恐ろしく技術とか経済とか発展しているし、その前の世代からしたらどう対応したら分からないってやつなのか?
にしては公明院は適応しているが、こいつは例外ってことか。なら、松本はなんだよ。あいつ、無人村に引きこもっていたくせに現代社会に適応しているぞ
松本の場合は魂から情報収集しているからか?う〜ん、あいつそもそも受肉とか魂が本体みたいな奴だから基準にしていいのか分からないな
始原は規格外と考えていいか。めっちゃ、今更の話なんだけど
「んじゃ、そろそろ朝の時間だし、解散解散」
「朝の時間?もうこんな時間か」
時計を見たら確かにそんな時間になっている
「雑談はここまでにするか。残りはあとで話そう」
「OK」
「了解した」
「そうだな」
「うん、分かったよ」
俺たちは解散してそれぞれの席に座り、先生が来るまで待つのだった。
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