君を誰かに取られるぐらいなら、どんな事があっても君を僕のものするよ。
”君を誰かに取られるぐらいなら、どんな事があっても君を僕のものするよ。”
・・・本当にすまない。
僕は君が目の前で他の男に取られると思うと、ココロが締め付けられ
そうになるからそれなら先に、だから仕方なかったんだ。
”君を僕は連れ去り、監禁してしまった!”
絶対にあってはならない事なのに、僕は君を独占したい欲に負けてしまった。
ただ彼女は僕とは違う考えなのか?
僕の前でニコニコしているんだ! ワガママも言わないし、抵抗もしない、
それに彼女は僕にこう言うんだ。
”あなたの好きなようにしていいわ。”
これって? 彼女は僕が怖いのか? 恐怖で僕に抵抗できないだけ?
自分勝手だけど、僕は彼女を束縛する気はないんだ。
彼女を連れ去り、監禁したくせに束縛はしないって!
信じてもらえないだろうけど、僕はただただ彼女に僕を事を好きになって
ほしいだけだ。
ほんの少しでいい、僕の事を気にかけて好きになってもらえればそれでいい。
そんな事、無理な話だと思うのに、、、。
僕は何故か? そう願っている!
『”ごめんね、こんな狭い所に監禁して。”』
『狭い? 本当に言ってるの! この家って、もうお城じゃない!
こんな広いお家で自由にしていいって、贅沢過ぎない?』
『”いやいや? 僕は君を監禁しているんだよ、これぐらいはしないと、
君に申し訳ないよ。”』
『じゃあ、ハッキリ聞くけど? 何故ワタシを監禁したの?』
『だって! 僕は君が好きだから、』
『好きだから、監禁するの? 他にもワタシみたいな女の子がいるとか?』
『いないよ、居る訳ないじゃないか、』
『じゃあ、ワタシだけなんだ!』
『・・・うん、そうだよ、』
『嬉しい!』
『えぇ!?』
『”あなたはどうやら? 悪い人には見えないから。”』
『・・・監禁するような奴が本当に悪い人じゃない訳ないと思うけどな。』
『”それもこれもワタシの事が好きだからなんでしょ!”』
『・・・ううん、でも僕が怖くないの?』
『恐いわよ!』
『じゃあ、なんでそんなに落ち着いているの?』
『ワタシは満更、あなたの事が嫌いじゃないからかな。』
『・・・・・・』
『これからどうする気?』
『・・・ど、どうしようか?』
『”先ずはお腹もすいたし! 何か食べに行かない?”』
『そんな事したら? 警察にバレちゃうよ! 僕はもう犯罪者なんだよ。』
『そうね! じゃあー何か頼みましょう。』
『・・・うん。』
・・・僕は彼女が食べたい物をデリバリーしてもらう。
テーブルの上には、たくさんの料理が並んだ。
彼女は”大食いなのか?” 物凄い勢いで、テーブルの上の料理を食べて
いったよ。
僕は小食だから彼女が少し残したモノで十分お腹がいっぱいになった。
『さあーお腹もいっぱいになったし! 遊びましょう!』
『遊ぶって? 何して遊ぶの?』
『この家にはどんな遊び道具があるの?』
『地下に、小さなサーキットがあるよ。』
『えぇ!? 凄い! 直ぐに地下に行きましょう!』
『・・・ううん、』
『何この家!? 地下はこんなにも広いの? カラオケボックスやサウナ、
映画館まであるじゃない? あなたどれだけお金持ちなの?』
『”僕のおじいちゃんが世界で10本の指に入るぐらいのお金持ちかな、”』
『なるほどね! 理解したわ。』
・・・彼女は肝が据わっているのか? 今この時を楽しんでいるのか?
全然、僕の事も怖がらない!
それどころか? 好き勝手にこの家で遊んでいるよ。
もう監禁されてると思ってないみたいだ!
でも? 既に1週間、外には一歩も出ていない。
彼女は本当にこれでいいのか?
いつか彼女は僕に外に出たいと言うだろう?
”家に帰して”とも言うかもしれない!”
そしたら僕は彼女を家に帰さないといけなくなる!
それはイヤだな、もう少しだけ彼女には僕の傍に居てほしんだ。
”束縛じゃなく、彼女の意思で。”
『”ワタシ、ここが気に入ったわ! 私達、一緒にならない?”』
『えぇ!?』
『”結婚しましょう! 結婚したら盛大に結婚式も挙げて、仲が良い
友達もいっぱい呼んでね!”』
『・・・き、君は、本当にそれでいいのか?』
『いいわ! もうワタシはあなたが好きになっちゃったみたいだから。』
『”分かった! じゃあー盛大に結婚式も挙げようー!”』
『うん!』
嘘みたいだけど? 僕は彼女と結婚をした。
彼女の両親に会いに行き、二人の結婚を認めてもらい、たくさんの人達を
呼んで、盛大に結婚式を挙げ、彼女も物凄く喜んでいたよ。
・・・本当は絶対にしてはいけない事なのだろうけど。
結果的に彼女を連れ去り監禁して良かった。
でも他の男性諸君は、”絶対に好きな女の子を監禁してはいけない!”
犯罪者から幸せ者に変わるって? 全て彼女のおかげだな。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。