#6 日常
みなさんこんにちは!アオです!
それでは「あなたには言えない秘密」どうぞ~
楽しかった夏休みも気がつけばあっという間に終わっていった。
夏休みという非日常的な期間が終わりいつも通りの日常だ。
私は休み時間やることもなくボーっと窓の外を見ていると
美香「ねぇねぇ~、あかり。」
私「なに~?」
美香「さっきの時間の大樹、一段とカッコよさが際立っていて惚れた...///」
と美香が顔を赤くしながら言ってきた。前の時間は体育で運動が
できる彼は美香の心にはかなり刺さったそうだ。
正直、私も惚れていたというのは言えないが......
私「もう~、大樹にべた惚れだね。」
美香「....そうなのかも?」
そう言って美香は自分の席へ戻っていった。私は深いため息をついて俯いた。
すると今度は大樹がやってきて
大樹「どうした?浮かない顔して?」
私「うんん。なんでもない。大丈夫。」
大樹「ならいいけど....」
と少し疑問を残して戻っていった。次の授業は国語だが、私は
集中できずにいた。大樹は私を相談相手だと思っているが本当は
ずっと前から好きなのに.....でも好きだからこそ、その人のことを応援したい。
力になりたい。でも付き合ってほしくないという本当に矛盾している。
でもそのくらい今の私の感情はとても入り乱れている。そんなことを思っていると
蘇摩「なに浮かない顔してんだよ。」
私「そんな顔してる?そんなことないと思うけど.....大樹にも言われたし......」
蘇摩「そんなことあるよ。なんか悩みでもある?」
私「まぁ....悩みかな?はぁ....」
と声を小さくして大樹の方へ目を向けると
蘇摩「あ~なるほどね。全てを理解した。」
私「はぁ~もったいぶってないで言いなさい!」
蘇摩「じゃあズバリで言うけど......大樹のことが好き?」
私はすごく驚いた。親友である美香ですら知らないはずなのに
蘇摩が見破るとは....
私「っ....///なんでわかるのよ。」
蘇摩「勘ってやつかな?」
蘇摩は私が前に言った言葉をそっくりそのまま返してきた。
蘇摩「好きならば早く告白すればいいのに。」
私「告白できるのならば私もしたいけどね....」
蘇摩「そうやってうじうじしているからなくなく恋の応援を
しているのではないか?」
私は彼にさらに驚かされた。恋の応援をしているのを知っているのは
私と大樹だけのはずなのに.....
蘇摩「彼の恋を応援する前にまずは自分の恋を終わらすべきじゃない?
好きな人を応援するのならば尚更。」
私「っ....」
私は彼の言葉に心を動かされた。本当に彼の言う通り。
私は私自身が傷つくのが嫌で気持ちを隠していた。でもそれは応援
すればするほどその気持ちは大きくなっていく。そして大きくなれば
なるほど私自身が傷つくのは多くなる。
考えればわかるけどその事実を受け入れる覚悟がなくて考えないようにしていた。
しかしそもそもが間違っていた。それを彼は教えてくれた。
私「ありがとう。気持ちの整理ができたよ。この気持ちを彼に伝えてくるよ。」
蘇摩「うん。そうしろ。気持ちを伝えて、恋のキューピットになってやれ。」
私「行ってくる。蘇摩、本当にありがとう。」
と言って大樹のことろへ小走りで向かった。
私「大樹、ちょっとだけいい?」
と尋ねると大樹はいいよと言ってくれた。
教室では流石にまずいと思い、廊下へ来てもらった。
私「驚かずに聞いて。」
大樹「なんだよ?改まって。」
私「ずっと前から好きでした。君が好きな人がいることはわかっている。
正直、嫉妬することもあった。けれどもこの気持ちは変えられないと
思って....。せめて気持ちだけでも知ってもらいたくて。」
私が一語一句ていねいに言うと大樹は
大樹「まさか朱莉がぼくのことを好きなんて...。でも朱莉が言った通り僕は
好きな人がいる。でもその気持ちを伝えてくれてありがとう。
これからも友達として相談者としてお願いします。」
私は全部言うことは言い切った。と思い、
私「はい!ありがとう。そしてお願いします!」
と改めてお礼を言って教室へ戻った。
教室へ戻ると彼の周りに人がいて、みんなが「何話していたの?」と
群がって聞いていた。すると大樹は「うんん。なんでもないよ。」と
見事に会話を回避していた。私はそのことだけで嬉しくなった。
やっぱり彼を恋愛対象として見てしまう...でも彼の恋のキューピットに
なると私は誓ったのだからそれを全うしようと思った。
美香「ねぇねぇ~、大樹君と何話していたの~」
私「うんん。秘密。」
と私は笑ってごまかした。私の恋はかなわなかったけれど
2人の恋が叶いますように。私は青空に向かってお願いした。
美香「教えてくれてもいいのに~」
と少し怒っている様子だったが秘密にした。
私「次の授業の準備した~?」
美香「ヤバい、全然してない。忘れてた~...」
私「提出物もあるけど?」
美香「朱莉~お願いします助けてください~」
と美香は急いで自分の席へ戻っていった。大樹がこっちを見て
笑ってくれたので私も笑い返した。
読んでいただきありがとうございました。
ついに題名の内容ではなくなってしまいましたがこれからもお願いします!
感想などありましたらドシドシお願いします!
それでは次回お会いしましょう。アオでした~!