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#5 夏祭り

こんにちは!アオです!

それでは「あなたには言えない秘密」をどうぞ!


8月8日。ついに夏祭りの日。浴衣を着ていきたいと思いお母さんに聞くと

ありそうなので出してもらうことにした。何気に人生初浴衣を着る。

一人でかなり着るのが難しいため、手伝ってもらうことに。

着て、全身鏡の前に立ってみるとかなりいい感じだ。少しでもアピールをと

思い着てみたが、どうかな?下駄の準備もしてもらって、会場へ向かった。

会場に着くとすでに、蘇摩が居た。蘇摩は甚平姿で私たちを待っている

様子だった。

蘇摩「こんにちはというよりはこんばんはかな?」

私「こんばんは!」

蘇摩「浴衣姿なかなか似合っているよ!」

私「ありがとう。」

蘇摩「そういえば、朱莉は、好きな人いないの?」

しれっと、蘇摩に聞かれて私はつい本音を言うところだった。

私「まぁ....いないと言えばウソになるけど....そんな気にする必要ないよ」

蘇摩「ちぇっ、すごく気になるのにな~」

そう話しているうちに、今度は大樹が来た。

大樹「よう!朱莉、浴衣姿めちゃくちゃ似合ってる。蘇摩も甚平

   似合っている!」

私は大樹に褒められ心の中でガッツポーズをした。

蘇摩「サンキュー!」

大樹も蘇摩と同じで甚平姿で一段とカッコイイなと惚れていた。

私「大樹も甚平似合ってるよ!」

大樹「そう言ってもらえると嬉しいよ。」

と少し照れ隠しをしながら答えていた。

話して時計を見ると、約束の時間を過ぎていた。

私「美香、準備に時間かかっちゃっているのかな?」

と呟くと大樹はどうだろう?と言った。

私「美香が来るまでもう少し待っていよう。」

しかし、10分待っても美香は来る気配が全くしない。

大樹「なんかに巻き込まれたのかも...ちょっと見に行ってくる」

蘇摩「俺も心配だからついていく。朱莉は少しまっていて。」

と2人が言うと走っていってしまった。

私は1人「大丈夫かな....」と呟いた。

それから10分すると2人は美香を連れて戻ってきた。

美香の顔を見ると少し目が膨れていた。私が「どうしたの?」というと

美香はここまでの経緯を説明してくれた。

美香「集合時間に間に合うように準備をして、ここへ来ようとした

   途中でガラの悪い人たちが絡んできたの。」

私はこの時点で全てを悟った。絶対ナンパだとわかった。

美香「抵抗はしたけど、私の力じゃ全然だった。腕を引っ張られて

   連れてかれるところをこの2人が助けに来てくれたの。」

と伝えてくれた。

私「うっわ。ほんと、その人たち最低だわ。」

私は美香の話を聞くととても腹が立った。

美香「さっきは2人ともありがとう。」

と少し頬を赤らめながら2人にお礼を美香が言うと2人とも思考回路が

停止したのか完全に固まっていた。それはそうだと思った。

私「さあ、全員集まったところで、夏祭り楽しみますか!」

と掛け声?をかけると3人とも「お~!」と盛り上がった。

大樹「とりあえず腹減ったから、何かごはん食べない?」

と言ったので屋台を見て定番の食べ物を買った。

食べながら射的や輪投げ・金魚すくいなどたくさん回った。

無邪気に笑う私たち。誰から見てもとても楽しんでいたと思う。

日が落ちるにつれて暗くなっていった。一通り見て回った私たちは

少し休憩がてら、座っていた。

美香「めちゃくちゃ楽しい!!」

私「そうだね!」

蘇摩「次どこ行く?」

ともう次へ行く気満々の蘇摩と大樹。

そこからやっていないゲームをやってあっという間に7時30分。

これからは花火が上がる。

私「もう少ししたら花火上がるから見えるところへ移動しよ。」

と言うと人混みをかき分けて花火が見えるところへ移動した。

すでに、何発か打ちあがっていて、音がなっている。

花火が見えるところへ来ると美香が

美香「花火綺麗~」

大樹「そうだね~」

蘇摩「花火最高!!」

とすでにはしゃいでいた。

夏の風物詩、花火。打ちあがるたびに暗い夜空を明るく照らして

くれる。本当にきれいだ。少し遠くで音楽も流れていて

まさに花火と音楽が作り出す最高の空間だ。

夏は恋の季節ともいう。私は花火ではなく花火を見る彼の姿に

ドキドキしていた。きっと美香も同じ気持ちだろう。

1時間にも及ぶ花火はフィナーレとともに終わりを迎えた。

私「綺麗だったね。」

美香「うん。」

私「帰りますか?」

大樹「その前に、トイレへ行ってくるわ。」

私「じゃあ、私も。2人は大丈夫?」

美香「私は大丈夫。」

蘇摩「俺も大丈夫だからここで待っているよ。」

私「わかった。すぐ戻るね。」

トイレから戻ろうとすると、蘇摩が美香に何か言っているところが見えた。

そして、美香の頬がほのかに赤くなっていた。

大樹も来たのですぐに戻って小さな声で蘇摩に聞いた。

私「蘇摩、さっき美香に告った?」

蘇摩「朱莉は勘づくのが速いね。そうだよ。」

私「結果はどうだった?」

蘇摩「ごめん。だってさ。彼女にも好きな人がいるから。だって。」

私「そっか....」

蘇摩「振られちゃったけど新しい恋探してくるわ」

彼は切り替えが速いなと思った。

私「頑張って!」

そうして私たちは解散した。

読んでいただきありがとうございました。

ご意見・ご感想はコメントでお願いします!

それでは次回お会いしましょう。アオでした!

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