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#2 私の想い

こんにちは!アオです!

前回に引き続き「あなたには言えない秘密」をどうぞ!

最初のうちは2人は緊張していたのか「しゃべりたい」という気持ちがあるのに

お互いにしゃべるのが恥ずかしいという状態になっていた。

でも、何回か3人でしゃべっていると慣れてきたようで私がいないところでも

2人は話せるような仲にはなっていた。2人とも好かれたいという気持ちがあるから

喋れるようになるまでの時間は少なかったと思う。

そんな中もう少しであるのは「ゴールデンウイーク」。

美香「大樹君は何かゴールデンウイークの予定あるの?」

私は少し遠くで聞き耳をたて、いいぞ!誘え誘えと思っていた。

大樹「一応、おばあちゃんの家へ行くけど,,,それくらいかな?斎藤さんは?」

美香「私は特に予定はないかな?」

2人ともお互いに誘いたい気持ちは少し遠くにいる私にも伝わっていた。

そして誘えないから助けて~と2人から視線が送られてきた。

仕方ないな....と思いつつ私は2人がいるところへ向かった。

私「私も予定ないからこの3人で一緒に近くの遊園地行かない?」

2人は待ってました!と言わんばかりに笑顔になっていた。

美香「いいよ!行きたい!」

大樹「おばあちゃんの家行く日以外だったら空いているからいいよ!」

私「OK!じゃあゴールデンウイークは遊園地に行こう!」

日程を合わせた後、美香が寄ってきて

美香「ありがとう!大樹君とゴールデンウイークに誘いたかったから。」

私「そんな。私はただ2人が引っ付くように仕向けているだけだよ。」

美香「それでも嬉しい。これからゴールデンウイークが楽しみだよ。」

彼女はニコニコの笑顔で私に言った。

そのあと、大樹からも美香と同じようなことを言われていた。

~その日の夜~

私はベッドで横になりながら考えていた。本当にこのまま、大樹と美香を

引っ付ける恋のキューピットでいいのかと。周りから見たら良い人と見えるかも

しれないが、私は大樹のことが好きなのに。でも好きな人には幸せになって

ほしい。でも私も幸せになりたい。どうにも言葉では表せないような感情に

私はなっている。2人の会話を聞いているといっそのこと邪魔をしてしまって

2人の関係に穴を開けてしまいたいとも思ってしまう。

もちろん2人は何も悪くないのに。私一人の都合で、2人をバラバラにすることなど

許されるはずがないのに。でもときどきそんな意地汚い思いを考えてしまう。

頬をつたり私は静かに涙をこぼした。

完全に私は今、恋のどん底にいるような気分になっている。

どうしたらいいのかわからない......少しだけでも彼と両想いになれたらと思う。

それでも彼を応援してしまう。そんなことを考えながら私は眠りについた。

~翌日~

少し遅く登校するとすでに2人は楽しく笑いあっていた。

昨日考えたことを思い出しながら、見ていると2人はとってもお似合いと

感じてしまう。だからこそ私は邪魔をしたいとも思ってしまう。

私が2人を見ながらボーっとしていると美香が

美香「おはよう。朱莉!」

私「おはよう!どう大樹との調子は?」

美香「めちゃくちゃ順調だよ。本当にうれしい。」

私「フフッ。それは良かった。」

邪魔をしたいという気持ちを押し殺して2人の恋を応援している。

そんなこんなであっという間に時間は過ぎてついにゴールデンウイーク前日。

美香「ゴールデンウイーク楽しいだなぁ~」

私「美香ここ最近めちゃくちゃ嬉しそうだね。」

美香「うん。大樹君と話せるようになって遊ぶこともできるようになったから。

   それもこれも全部朱莉のおかげだよ、ありがとう!」

私「うん。全然大丈夫だよ。そのまま頑張ってね。」

美香「少し気になっていたけど、朱莉は好きな人いないの?」

私はその美香の言葉に少しビックリした。美香の恋バナを聞くことはあるけど

私の恋バナは全く聞かないからだ。私は少しはぐらかして言うことにした。

私「まぁ.....いるにはいるけど........かなわない恋だから.......」

美香「へぇ~いるのか~....気になるな~」

流石に「大樹のことが好き」ということは口が裂けても言えない。

私「別にそんなに大したことないから.....」

私の気持ちを察してくれたのか美香はこの話について深掘りはしなかった。

少し嫌な雰囲気になってしまったが、私は話題を変えた。

私の気持ちをどこにしまったらいいのか分からずに時間は過ぎていった。

家へ帰る準備を済ませて私は教室から出ようとしたとき

大樹「朱莉。ゴールデンウイークよろしくな!」

私「任せておいて!!」

大樹「ありがとうな!」

そんなことを言って大樹は友達のところへ行った。

私は本当にこの気持ちをどこにやったらいいのかわからなくなった。

でも私のやることは決まっている。自分の気持ちを押し殺してでも

2人の恋を応援することを決めた。

果たしてこの選択が良かったのかどうかはわからない。

でも私なりに努力はする。そして2人を引っ付ける恋のキューピットに

なることを改めて心に誓った。いつか2人が恋人になるように。

読んでいただきありがとうございました!

読んだ感想などお待ちしています!

また次回お会いしましょう!それでは!

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