#1 彼からの相談
みなさんこんにちは!アオです!
今回の物語はいわゆる三角関係になってしまった、主人公の
酸っぱい恋愛を描いてみました!
それでは本編をどうぞ!
「はぁ~~~」
恋愛小説を読みながら私はため息をついていた。私は中学2年の後藤朱莉。
この恋愛小説のような恋は現実にないことは分かっていた。それでも諦めれない....
~話はさかのぼり数時間前~
私はいつものように昼休みの時間に、親友である斎藤美香と一緒に話していた。
話す内容は日によって違う。ほんとに何気ない会話だ。この時間が私は好きだ。
勉強のことだったり嫌なことを一切考えずに話すことができるから。
というかなり単純な答え。この時間だけが速く過ぎてしまう。
着席のチャイムがあり、私は席に戻ると幼馴染であり隣の席の、城川大樹が
話かけてきた。私は彼にひそかに恋心を抱いている。
大樹「なぁなぁ,,,朱莉」
私「なによ?」
大樹「本当にお願いだ。一つ話を聞いてほしいけどいいか?」
私「大樹がお願いって珍しいわね....いいけどなに?」
大樹「とても言いづらいけど....恋愛に協力してもらえないか」
私は稲妻に打たれたような感覚に襲われた。大樹に恋心を抱いているのに、
こんなことを言われてしまったからだ。私はなんとなくそんな気はしていた。
しかしいざ言われるとやっぱり現実を受け止めていられなくなる。
できるだけ冷静に淡々とした口調で私は返事をした。
私「いいわよ。相手はなんとなく予想はつくけど.....」
大樹「えっ....?わかるのか?」
私「美香でしょ。」
そう彼は美香が好きだとなんとなくわかっていた。
ときどき私は大樹に気づかれないように目線を向けるのだが大樹の目線の
方向には決まって美香がいるからだ。それを気づいたときには少しがっかり
したのは言うまでもないと思う。
大樹「.......なんでわかるの?」
私「だいたい見ていればわかりやすいから。」
大樹「まじか......そういうわけでお願いします。」
私「わかったわよ。でも具体的にどうすればいいの?」
私はこの手伝いを引き受けることにした。好きな人に好きな人がいるのでは
全くの勝ち目がないと私は思っている。だからこそ私は彼に協力する。
好きな人には幸せでいてほしいから。
大樹「僕と美香との距離が自然な感じで縮まるような手助けをお願いします。
正直言って、全くの恋愛経験がないから。何したらいいかわからないし。」
私「私も恋愛経験は少ないから.....でも私ではなくてもよかったと思うけど?」
大樹「でも美香とたくさん話していて僕が話しやすいといったら朱莉だと思って」
大樹が言った話しやすいという言葉で私は嬉しかった。
私「う~ん。そういうことね。協力するから頑張りなよ!」
大樹「ありがとう!!じゃあよろしくお願いします!」
~話は戻り現在~
というわけがあって私はこの恋愛小説のような恋が叶うはずないと思っていた。
とりあえずこれから2人の愛のキューピットになるのか.....
そんなことを考えながら眠りについた。
~翌日~
翌朝、目覚めて私は身支度を済ませて学校へ行った。だいたい学校に着くのは
クラスで一番だ。なので今の教室は静まっていた。
さて2人の距離を縮めるためにはどうしようと考えていた。
恋愛の始めはお互いが挨拶や気軽に話すことができる友達になることが最優先。
そこで私はいつも話している内容に少しだけ彼の話題を出してみることにした。
美香「おはよう~朱莉!」
私「おはよう。昨日のテレビ見た?」
まずは、自然な会話を入れてその次に、さらりと彼の話題を出してみる!
私「そういえばさ、大樹が~~」
と話題をふってみると。なぜか美香は恥ずかし気に話を聞いていた。
私は「ん?」と思い、これはなんとなく脈ありかもと思い、
私「ずっと気になっていたけど、美香って好きな人いたりする?」
美香「....///////いる......」
すごく恥ずかしそうに美香は反応した、可愛すぎた。これは彼が好きに
なるわけだわ。と私は思いつつ、
私「だいたい予想ついているけど誰?」
美香「恥ずかしい......大樹君。」
私の予想は図星だったようで見事に的中した。それと同時に残念な気持ちにも
なった。一瞬、私は2人が付き合わないように邪魔をしてしまいたいと思った。
でもそんな行為が許されるはずがないとも同時に悟った。
私「私でよければ協力するよ」
美香「いいの?ありがとう!!」
私「ちょっと待ってて....すぐに彼を呼んでくるから!」
美香「えっ、あっ、ちょっと...」
私は美香の言葉を無視してすぐさま大樹を呼びに行った。
私「大樹。美香が話したいって!」
大樹「!?ウソ、マジ、本当?」
私「ほんとだから早く早く!」
大樹はめちゃくちゃ嬉しそうに私より早く美香のところに行った。
私があとから美香のところに行くと、美香と大樹にはただ沈黙があった。
「あっちゃ~......」と思いながら仲介人として2人の間に入って話を進めた。
私が仲介として入ると2人はかなり楽に相手の話を聞いたり、言ったりしている。
この2人の関係になんともいえないような感情になった。
読んでいただきありがとうございました!
今回も短編小説にしようとしたところ文字数が多くなってしまいそうに
なったので初のシリーズ物にしました!
投稿頻度は遅いかもしれませんが長い目で見てください!
それでは次回お会いしましょう!アオでした!