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作者とは神である



 神になる、という点において最も容易き行いは剣や拳を構え振るうことでも、巨万の富を築くことでもない。ただ文字を綴る。それだけだ。それだけで神になれる。極論、妄想厨二小説を書くと神になれる。

 作家とは、作者とは、それは万物をその文字で、絵で、

3Dで、あらゆる手法で作る神である。


 確かに定命の者として生を受け、性名を授かりこの世に在る存在を神と呼称して良いか我自身疑問ではある。


 しかしこそ言おう。我こそが、我らこそが神で在ると。神の座す確証なき我では神の定義付けなど出来ようはずもない。ならばそこは妄想で埋めよう。

 ようは想像だ。いんすぴれいしょーん、いまじねいしょーん。


 想像して形に残す。これこそが我が神を想像し最も初めに浮かべる偶像。


 ならばこそ、妄想を紙やインク、はたまたメモリーカード、あらゆる記録媒体に納め、数多の人がそれをに認知する。

 偶像から実像を作り出し、実像で偶像を広める。これを神と呼ばず何と呼ぼうか。作家、作者だろう。


 我ら作者は、作家は未来を知る、或いは作る。いや、違うな。過去を未来に変える、と言えばいいのだろうか。

 我らが綴るその全ては須く過去の産物だ。見たもの、聞いたこと、感じたこと、それこそが我らの作品の礎。そして作った世界に還元し未来を作る。それを見た者たちは感化されるもされぬも自由であり、感化された者たちの中からまた神が生まれる無限サイクル。

 あれれ、無限を作るってことはやっぱり、神か?神か!神だったわ!


 神は遍く広がる大天にも、狭く広い大地にも在りはせず、世界を観測せし我らこそが神であったのだ。我らが内包せし世界で、小さき神であったのだ。





 書こうぜ、自己満小説。

 描こうぜ、無茶苦茶描写。

 理不尽こそが神ならば、この世界に神は在らず。しかし確かに我らに在りし彼ら彼女らの運命を勝手に決める私らこそが神である!崇めよ讃えよ!


今こそ立ち上がれ!定めの戦士よ!小説家になろう!

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