目覚めたら、女神様の胸の中 39
「私の名前は西菜新咲って言うの。さらさでもさらでも好きな呼び方で良いからね、よろしく」
「……よろしくおねがいします」
挨拶も兼ねて握手の意味で右手も差し出してみたのだが、こちらにはこういった挨拶の習慣がないようだ。リラちゃんは深々と頭を下げてまた丁寧に返事を返してくれた。……が、なんだろう。何かが違和感として頭に訴えかけてくる。
(ぅうーん?一体何なんだろう。態度が固いなぁとは思っているんだけれど、その中にこう自然にというよりは不自然に近い部分があるような気がする……?)
挨拶をしてふと感じた違和感に、どこだろうと不躾にならない程度でリラちゃんをちらっと観察してみたのだが、ただただひたすらに彼女の全てが可愛いらしいことのみしか分からなかった。
(うーん………私って、生前兄妹が欲しかったんだよねぇ…。結局事故に遭ったから一人っ子のまま死んじゃったわけだし、リラちゃんは女神様の話しでは50歳は生きたって言ってたけど、姿形は可愛い子そのままだし。って言うかすっごく可愛いし良い子っぽいし。此処で会ったのも何かの縁ってことで、魂同士で会ってるみたいだから血縁というより魂での姉妹になってってお願いしても良いかなぁ……)
ちらっと女神様や地球の神様に目線を送ってみたら、生暖かい目でこちらを見ていて(いつからそんな視線を向けられていたんだろう……)肯定されたも同然、と言うよりもう頷いていたので事前承諾という形で許可をもらう形となった。
あとは彼女──リラちゃんの返答次第だ。私は早速父親の話しは置いておいて、自分の欲という名のお願いを聞いてもらうことにするのだった。
「…あと、その…突然の申し出になっちゃうのだけど、良ければ私と姉妹、きょうだいになってくれないかな?ダメ…かな?」




