ログインと即死
目はまだ開かない。とゆうより、開いてるのか分からないほど暗い。その中で声が聞こえた。
「君は何者だ?何になりたい?」
(何になりたいか…)
ふと頭に浮かんだその言葉をそのままに答えた。
「ぼくはあおば。……自分に…正直になりたい!」
この言葉は心のどこかではずっとそう思っていたのかもしれないと思えるほどしっくりきた。これはぼくに与えられたチャンスなんだ。この変化を機に変えよう、自分を。ちょうどと言ってはなんだが、姿は性別まで違っている。そしてここはゲームだ。なら、自分のやりたいように楽しもう。もう後悔しないように。
「そうか!では、あおばよ、好きなセリフを言ってくれ。今度からそれがこの世界に入るボイスコードとしてコネクターに記録される。なんでもいいが、変更不可だ。あまりおかしいのにしない方がいい。」
(うーん。なんでもいいかー。そう言われると悩む。うーーーーーん。。。よしきめた!)
「シンクロ、アナザーワールド!」
そう叫ぶとまた視界が白くなり、体が投げ出される感覚とともに見えたのは久しぶりのとても綺麗な青空だった。そして遠くの下の方には街らしきものがーーーー?気づいたときにはもう落ちていた少しずつ街が大きくなってくる。
「へーー綺麗な青空だなー。じゃっない!落ちてるーーー!飛べ飛べ飛べー!フライ!自由の翼!漆黒の翼!」
「やっぱりw面白いねきみはw。やった甲斐があったよー。この下ポータルあるから。そこが本来のスタート地点。ぼくが移動させたの。ふふっw。無事ログインおめでとー。んじゃあとよろしくー。」
その声とニヤニヤ顔が目に入ったとき全てを察した、どころかご丁寧に説明しやがった。てか無事じゃないだろ。そんなことを思っていたら、ナビちゃんは何かを空中に出現させそれにつかまり、滑空しながら離れていくナビちゃんに叫んだ。
「よろしくじゃねーーーー!」
(よしやること決まった。まず第一目標、ハリセンを作ろう。)
ちょうど決まったところで背中に地面に激突したような感覚(痛みとかは感じなかった)と視界全体が濃ゆく赤みがかった後に視界が暗転した。そしてお決まりの言葉が浮かび上がる。
『YOU DEAD』
「ポータルセーブがされていまセン。最寄りのポータルへリスポーンしマス。」
ほんとにどうなるのだろう。ぼくのゲームプレイ。
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