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中二病   作者: 中二病患者
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チュートリアルとキャラメイク

「コネクター、プレイヤーのリンクを確認しまシタ。ナビゲーターの干渉によりチュートリアルステージへのログインを開始しマス。」


まだはれない視界の中で頭に機械のような声が聞こえた。次の瞬間私は、どこかの部屋にもみえる白い空間に立っていた。まず混乱していた頭を整理して落ち着こう。まずこれはゲーム、そう言っていたはずだ、あいつが。体の感覚があるがちょっとラグいというかおっもたい。これがかのVRMMOゲームなのだろうか。


(やってみたかったんだよなー!)


まだちょっとおもい体でガッツポーズする。ここがチュートリアルステージと言っていた。ならここは操作方法を学ぶはず。走ったり、ラジオ体操したり色々やってみたがすごい。おそらくだがこれはほんとに操作といっていい。現実の私では考えられないバク転ができたのだ。頭でちゃんと動きをイメージして動くといい感じで動けるのだ。ゲーマーとしてすごく嬉しい展開になってきた。


「はっ!想像した通りの動きができるならーやることはひとつ!」


おそらく誰もがやったことあるだろうそう!真似だ!アニメやゲームのやべえ動きあれができるかもしれない。そう思い、しっかりと目を閉じてイメージしてみる。そして構える。数秒間沈黙が続いたあと突然目を見開き思いついた技名を叫ぶ!数秒の沈黙は技名を考えていたのだ!


「拳舞、雷豪!          ーしかしなにも起こらなかった。」

流石に今想像した瞬間移動攻撃的なのは無理なのか、それともイメージが足りなかったか。まあ何はともあれ動けはする。このままどうするのだろうと少しキョロキョロしているとそれを見計らったようにあの声が聞こえた。


「ん?あおばくんだよね?うん間違いない。無事ログインおめでとう。あーおーばーくん。w」


突然目の前に人型の光が浮かびあの映像の人物に変わる。なぜか私のことをジロジロ見てくる。自分に目を向けるがそこまで変わった様子はない。はずだ。なにせ私のことなど視界に映る手しか記憶にないからだ。ついこないだなんて性別を間違えかけた。確認が終わったのか、ニヤニヤした顔に戻る。そして


「拳舞、雷豪ってwきみすごいねwほんとに中二病なんだーwネーミングセンスまあまあってとこかな。」


ほんとにこいつは人を怒らせる天才だろうか。試しに拳舞雷豪を心の中でいい冗談のつもりでやってみた。まあなにも起こらないのだが。


「…いい?w続けてもw」          (プッチン ふうーーーーーーーー)


怒りをおさえながらうなずく。


「まずは〜…私のことはナビちゃんってよんでね!」

「そっからかよ!はいはいわかった。ナビちゃん、そんで?」


ツッコミを入れて続きを促す。ツッコミをやってしまったのは不可抗力だ。


「きみの想像通り、ここはVRMMOのゲームの中さ。今はチュートリアルステージにいる。きみは飲み込み早くて助かるよ。マジ私の労働基準法どうなってんだって。」


ナビちゃんが愚痴を吐きながら、ふいに人差し指を空中で横にスライドする。すると指の先に画面が現れた。画面かと思うそれは覗き込んでみると中に1人の姿を映し出していた。黒髪の女の子がキョトンとした顔でこちらを見ている。好みのどストライクだ。髪は長すぎず背は小さめで目は青に近い紺色をしている。服は自分と同じジャージのようなものを着ている。尊可愛い。思わず顔をへにゃっとさせると画面の中の女の子も顔をへにゃっとさせた。(ん?)


「これきみね。」


「へ?」


「いやー。ごめんねー。招待者はキャラメイクできないんだー。そのかわり自動生成っていうかーその人の頭をスキャンして潜在的になりたい見た目に近いのになるんだ。見た目がこんなに変わるどころか性別が変わるのは初めて見たけど。ほとんどの人はね、ほぼそのままの姿なんだよ。」


一気に衝撃を叩きつけられたのでちょっと混乱する。まずキャラメイクができないのは残念だ。そしてこの画面の子が自分らしい。そしてこれは自分がなりたい姿らしい。うん。まじか。でもなぜだか自分だと言われると、しっくりきた。画面へと手を伸ばし手が重なる。まだちょっと違和感があったが納得してしまった。


「うん。だいたいわかったよ。自分はこれから普通にゲームすればいいの?」


「そんな感じだね。よし。じゃあゲームの説明に入ろう!ふーーーすう

ゲーマー諸君らよ!君たちなら誰もが想像したことがあるだろう。異世界のことを。そこには広大な世界が広がって冒険があり、心躍る戦いがあり、何にでもできる自由がある!この世界を楽しみ遊び尽くそう!君たちにこの世界を託す。この世界は君たちの行動によって変わるんだ!さあ始めよう。この“another world“を。

っと。こんな感じだね。んでさーきみのような招待者はまだこれ出来立てでPVできてないからプレイを見られることになるから。よろしくねー。」


「はあー。もう慣れた。おこらない。わかった。」


そういう大事なことは先に言え!と思いながらも考えるのは別のことだ。このゲームヤバイ。ゲーマーの勘がそう言ってる。内心すごいワクワクしている。はやる気持ちを抑えながらだいぶ今の状況整理が終わった。


「さっそくゲームスタートーと行きたいけど2つのオリジナルスキルを決めてねー。このゲームはプレイヤーごとのオリジナル性も、うりだから。まあ流石にバランス崩さない程度に調整はされるけど。ちなみにオリジナルはお任せで強化されます。強化内容は内緒でーす。つまりひとつは創作強力なスキル(オリジナル)、ひとつは創作スキル(オリジナルサブ)ってことだね。」


「マジで?!それはすごいな。じゃあー…。」


考えに考えまくった。どれくらいかというといつのまにかナビちゃんがいなくなるほど。そしてやっと決まった。ここで初めてナビちゃんがいないことに気づきキョロキョロしていると少々呆れた顔で現れた。


「やっっっっっっときまった?」


どうやら相当待ってくれたらしい。ちょっと笑顔が怖い。


「ごめんなさい決まりました。まずサブはドライブ。効果は制限時間内のパワーアップ。そしてオリジナルは模倣。効果は対象の真似をする。強化は任せる。」


「(ふっふっふ。これにより、相手をコピー、からのドライブで強化、つまり絶対に相手より強くなる。必勝法だ!)」


「ふーん。オッケーそれでいいよ。ほいっと。これでついたはずだよ。ためす?」


空中で何かを操作して、こちらを見てくる。


「いや、いいよ。自分はやりながら確かめる方だから。それよりもこれで?」


「うんやっとだよー。きみが一番面倒で面白かったよ。そんじゃっいってらっしゃーい。」


またあの光に包まれる。さあ、始めよう。色々な期待を込めて言った。


「ゲームスタート!」

読んでいただきありがとうございました。


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