考察 コロナの基本再生産数値R₀(アールノート、アールゼロ)って結局いくつなの?
数分で読み切れると思いますが、
手っ取り早く見たい人は下の【項目4】を参照してください。
【1.現在の状況】
世界保健機関WHOによると
2020年4月22日時点で、コロナウイルスの
全世界の感染者数は247万人
死亡者数は 16万人
感染した国や地域の数は213
となりパンデミック(世界的な感染症の大流行)となっています。
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019
【2.私の見解や動機】
とある掲示板に分かりやすい動画が紹介されていたのですが、
ここでのR₀は
季節性インフルエンザが1.3
コロナは2~2.5と紹介されていました。(R₀の意味は後述)
「これは大変だ!」と義務感に駆られ、
拡散リツイート&投稿してやろうと
念のためデータを詳細に調べようとしたのですが――
サイトによって数字が違うんですよね……(;´Д`)
しかもその動画がちょっと怪しい。
ソース元はドイツのテレビ局らしいのですが……
考えてみて下さい。
季節性インフルエンザが大流行する年もあればそうでない年もあり、
さらに国によっても状況が違います。なのに、
1.3
と切りの良い数字がいったいどこから出てきたのか……?
凄く怪しいと思います。
PVを稼ぐためなどの悪意ある情報や、善意であろうと間違った情報は
はっきり言って迷惑なのですが、
政府だけが情報を握る状況になっても、
政府が間違っていた場合にやはり困るので
私はここで「検証」を主目的に書いています。
「もう誰も信じない! アフィカス、ぺっ!」そんな気分です。
(ちなみに私の現在のIQは80で、経済学士号は持っておりますが、医療その他の専門家ではないので、
疑いの目で生温かく見てもらった方が安全です)
前置きが凄く長くなりましたが、次が本題です。
【3.基本再生産数値R₀とは何か?】
一度に一人が感染させる数で、
感染の広がり方や予測を計算するための数理モデルだそうです。
(感染以外にも人口シミュレーションなどで使ったりもするようですが)
素人の感覚では「感染力」「感染する速さ」ですね。
例えばR₀が2だとすると、
一日後の感染者数は2人増えて4人となり、
二日後は8人、
三日後は16人
以後、倍々のねずみ算で増えていき、
10日後には2048人が感染すると予測できます。
これがR₀が6になれば、
一日後 36
二日後 216
三日後 1296
10日後 3億人超え(アレぇ…?
実際には一度感染すると抗体ができたり、人口MAXになって
どこかの時点でピークを迎えた後
徐々に減っていくらしいです。
で、肝心のコロナは……
【4.コロナのR₀】
1.7 です。
日本政府の諮問機関
「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」によると
累積感染者数は3月31日には2000人を超え、
【3月時点の東京都のR0推定値は1.7】だそうです。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000617992.pdf
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00093.html
(これは検査したデータが元になっているわけで、その前提が正しいかどうかという問題はありますね)
一方、Wikipediaによると
コロナ 1.4~6.6
インフルエンザ(1918スペイン風邪) 2~3
(中国ではコロナ2.9だったらしい)
VOX(ドイツテレビ局?)によると
2~2.5
https://youtu.be/FVIGhz3uwuQ
だそうです。
いずれにしろ、
R<1になれば、終息に向かうので、
現時点で「家にいろ」というのは間違っていないだろうと思いました。
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