48 ガールズトーク(勘違い)
新章開幕です。
昨日は沢山の評価ありがとうございました!
翌日
俺は、布団から起き上がるとすぐに洗面所に向かった。そして、すぐに鏡を見た。
やっぱり、むくんでいる。クマもひどい。
昨日は色々なことがあって全然寝れなかった。
色々なこと………そう色々なことだ。
良いことも悪いことも………
けれど、一番は安心感だろうか……
自分の気持ちを伝えられたから。
言い合いで最初は無意識のうちに飛び出してしまったが、最後はしっかりと伝えることができた。
自分を評価するとしたら70点。そこそこ頑張った。
昨日の自分を自己評価したところで顔を洗って、洗面所を後にする。あとは朝食を軽く取ったら登校する。
さて、今日は少し、楽しみであり、嫌な日だな。
俺はそんなことを思いながら、朝食を準備し始めた。
○
学校に登校すると、ニヤニヤした男子軍が、俺を出迎えてくれた。
いつの間にやら、男子に人気になったらしい。
だってこんな出迎えなんて今までなかったからな。
主格の棚山、彼はすごい笑顔で俺と肩を組んで、耳元でこう言った。
「もうバッチリだ。クラスのみんなは、全員知ってるぞ?」
これはこれは、仕事が早いことで……こういう事はすぐに終わらせるんだね。
そんなに手際よく終わらせられる能力があるならまだ未提出の課題でもやった方がいいよ?
うん、絶対その方がいい。
だから俺なんか相手にしなくていいよ。
早くどっかいけ。
棚山にそう言われた瞬間、心の声が出そうになってしまった。この男の愚痴だけは何故か溢れてしまう。
本来なら悪いことなのだが………まあ、相手も俺のこと散々言ってくれるから、おあいこだよな。
それに、思う分には、何も罪じゃないから。実行しなければいいだけだ。
俺は、
「ああ、ありがとう」
と謎のお礼を言って棚山の腕を振り払った。
そして、自分の席に座る。座ると、男子たちも俺の机の周りに集結した。
集合の号令かけてないから今ずく自分の席に帰ってくれると助かるだが……
もしかして、これは有名人にある追っかけって奴か?
俺も炎上商法を巧みに使いこなしたようだな。
その後も、棚山たちは俺の机を囲んで念仏みたいにぐちぐち色々言ってきた。どうやら夏帆の言いつけはまだ守ってるらしい。
それがホームルームまで続いたので俺はまた鬱になりそうになった。
○
昼休み
男子グループは、昼休みになると、購買に行く。
どれだけ飢えているのだろうか?それか、一日一回は、パンを食さないといけない体質なのだろうか?
どっちにしろ喧しい人間たちが居なくなって、よかった。
弁当荒らしの被害も受けずに済みそうだしな。
俺は棚山たちが帰って来る前に弁当を食べ終えようと頑張って弁当の中身を口に運んでいると、隣からまたもやアレが聞こえてきた。
今日の場所は、こちらだったらしい。
「ねぇねぇ……洸くん大丈夫?棚山にケンカ売られてケンカ買っちゃて……」
「う、うん……大丈夫だと思うよ?洸くんは買うときはすごい慎重だから」
夏帆は弁当のタコさんウインナーを箸で掴んでそう言うが、
慎重って……違うぞ……夏帆よ、それは物を買うときだけだ。
「そ、そうなんだ……じゃあ、慎重なら勝つ見込みがあるんだね……」
「まぁ、多分勝つと思うよ?だって洸くんだもん」
彼女の………期待が重い
「やっぱ、夏帆は、洸くんが大好きだね」
「うん、大好きだよ。この前、久々に好きだって言ってもらえて嬉しかった」
「キャっ!ラブラブ……」
「そ、そうだね……夏帆、リア充謳歌してるね〜。はあ羨ま」
「夢葉たちだって、作ろうと思えば……ほら、棚」
夏帆がそう言った瞬間に二人の目が鋭くなった。
「夏帆、私はあいつを男だと思ってない……」
「正直、今朝の、洸くんのレンタル彼女よりも引いたよ」
やっぱり、洸にも多少の悪影響があったようだ。
「でも、洸くんは、まだ友達思いだってからまだ許せる。ああやって誰に対しても優しい人は信用できる」
「だね〜〜だって、幡川の親友をやってるくらいだもんね……優しい以外考えられない……あと、イケメンだし……」
「奈美と夢葉がわかってくれてよかった。もしかしたら、嫌いになると思ってた」
「いやぁ……そんな嫌いにはならないよ。だって夏帆の彼氏だし……聞いたときはちょっと引いたけど、不器用なりの方法なんだろうね」
「私も嫌いになってないよ。だって、あんなに夏帆のこと大切にしてるのに……」
「そう見えた?」
「うん、棚山が付き合いたいって言ったとき、洸くんの目、殺意に溢れてたよ」
俺の株がそんなに下がっていないのはいいのだが、彼女たち、意外にも観察力がある。
これは、あまりふざけられない。
俺は、彼女たちの視線など諸々気をつけることにした。もしもボロなんてだしたら大変だし。
「そうなんだ………洸くん、そんなに私のこと大切にしてたなんて……」
「夏帆!あなたは愛されている!胸を張っていいのよ!」
「そうそう、胸を張りなさい!あんなイケメンで優しくて、大事にしてくれる彼氏とか………羨ましいぃぃ!!」
「二人とも……ありがと……私も最近、自信を持てたからよかった」
「自信?あれあれ?何があったの?」
「まさかですか?」
二人が夏帆に問い詰めると、夏帆はコクリと頷いた。
「うわぁ……やってるよ……」
「遂にですか……」
二人はどのことだと思っているのだろうか?
あと、夏帆。絶対に言いたくて、話題を振っただろ?
もしかしたらとんでもない勘違いされている可能性あるぞ。
「大人の階段だね……」
「いいなぁ……私も頑張らなきゃ……」
ほら、絶対に勘違いしてるよ。
「でも、ほら、自分からいけばどうとでもなるよ!」
「「え?そんなもんなの?」」
二人はくいついてくる。
夏帆、いい加減に気付いてくれ。もう、大人の階段とか言ってる時点で察してくれ。
しかし、夏帆は察しなかった。
「うん、私は自分から頼んだよ?」
「「自分から!?なるほど……」」
「そしてね、洸くんいつもコンタクトだけど、その日はメガネだったからメガネを外させて視界を悪くした」
もう、やめろ。このままだとお前がとんでもない印象を持たれることになるし、俺もへんな趣味があるとか思われるぞ。
「「意外にSが効果的………そして、洸くんはMなのね……」」
ほら、見ろ。
俺と夏帆やばいじゃねーか。変態プレイだぞ?
二人が引いているかと思って、ちらっと隣を見てみると彼女たちは至って真剣であった。
ダメだなこれ……
俺は色んな意味で現実逃避した。
こうやって、昼休みを重ねるごとに変な印象が植え付けられていくのだろうか?
俺は先々不安になった。
あと、今日の老人ホームに行く時の道でそれとなく彼女に伝えることを決心した。
これは多分、指摘しないと永遠に続ける気がしたから。
老人ホームで思い出したが、ばあちゃんの誕生日も今週だな………
どうしようか……俺たちの関係のこと。
伝えるべきか、黙っているべきか………
俺はそのことについてもどうするか悩むことになったのだ。
こんな感じで進んでいきます。
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