12 無断欠席
2000PV突破してました
ありがとうございます。
カーテンから光が射し込んでいる。
俺は、その光を浴びて目を覚ます。
どうやら、研究をしている時、うっかり寝てしまったようだ。
結局夜遅くまで、付き合わされた………
俺が最後時計を見たのは、午前一時。それまでは起きて一緒に研究していたので、結局夜更かししてしまった。
しかし、美月さんの努力する姿は大好きなので、OKです!!
そんなことを思いながら、状況を整理する。
俺は、今布団で寝かされている。下にフカフカ触感がるからだ。
なぜ布団で寝てるんだ?と思い、辺りを見回すと、、、
あれ?ここ………どこ?
全く知らない部屋だった。
記憶では、キッチンにいたはず、そこで美月さんのスイーツを待っていて……それから……
あれ?まったく思い出せない……
なにしてたっけ?
まったく思い出せない。
あの後どうなったのだろうか……
自分でこの部屋にきたのか、美月さんに引きずられてきたのか……
わからないがとりあえず起き上がろうとしたその時、隣から、
「ふわぁ〜〜」
と聞き慣れた声がした。
え!?と思い恐る恐る、隣をみると、
「あ、おはよぉ〜〜洸夜くん」
美月さんがあくびをしながらこちらを向いていた。無防備な姿。完全に寝巻きだった。胸元がエロい。
「えっと………どうしてここにいるんでしょうか?」
俺は、まずこれを問いたい。
一体全体どうしたんだと!
「え?洸夜くんが寝たいって言ったから、私の部屋まで連れてきたんだよ?洸夜くんのためにお客様用の布団別に敷こう思って……」
「ま、マジですか?」
「マジですよぉ〜、それなのに部屋にある布団みたら洸夜くん飛び込んじゃって……私の布団なのに……」
「すみません………」
もう謝るしかない……
「いいけどさぁ………それよりも………」
「それよりも?なんですか?」
美月さんは頰を赤らめ、何かを言おうとする。俺はそれを問うだけ。
「ぃ、い、いくじなしぃ………」
顔を真っ赤にして、美月さんは言った。
えっと、あれ?俺マジで変なことした?
あれ!?まったくわからないんだけど………
「俺、何かしましたか?」
「してないよ!?うん!!してない!してないぃぃ!!!」
「………怒ってます?」
「怒ってないもん!!」
どうやら俺は何かしてしまったらしい……
「女の寝室にあがっといて……しかも、私の布団に……隣で寝ておいて………朝だって、先に起きたくせにぃ……」
ぶつくさと美月さんが言う。
でも、俺には不思議に思うところがあった。
「俺が布団に飛び込んだのは、わかったんですけど、なんで隣で寝たんですか?」
「………!!………そ、それは……」
ますます顔を真っ赤にする美月さん。
「それは?なんですか?」
「だって、私の布団だもん………」
「いや、それでも、別の布団で寝れば――」
「こぉ!こ!洸夜くんが、悪いっ!!」
俺の言葉を遮るようにして美月さんが叫ぶ。
「いや、でも……」
「洸夜くんが悪いっ!!」
「………すみません」
「うん、なにかお詫びをしてくれるよね?」
「えっと、すみません。俺はなにをしたらいいでしょうか?」
「じゃあ!私の研究今日も手伝って!!今日バイト休みだし!もう、午前十一時半だし!!私、大学無断欠席したから!」
「え!?マジですか!?」
俺は、部屋にある時計を見た。そうしたらやっぱり十一時半。
はぁ……やっちまった………
もう今から行っても遅いし……俺、今日は休も……
「わかりました。今から一緒にやりましょう。その前に俺が昼ごはん作りますよ……」
「へぇ!?洸夜くんの手作り?」
「そうですよ。俺、なんかやらかしたらしいんで、お詫びさせてください……」
「う、うん。まあ!洸夜くんの手作りなら考えなくもないけど……」
「美月さんには遠く及びませんけど……愛情はたっぷり込めて作らせていただきます……」
せめてもの気持ちだ。なんか、怒ってるらしいし……
第一、料理は愛情が大事なのだ。
「愛情たっぷりぃ!?わかった。許す。楽しみにしてるね!」
美月さんは機嫌が良くなった。
今日は学校を休むわけだし……バイトもなにもない。ネットからレシピを拾ってそれを作ってみよう……
そう思い、スマホを開くと、祖母と西条からメールが来ていた。
西条の内容は、「おはよう幡川。寝坊したの?早く来た方がいいよ?」的なことだった。
心配してくれたのだろうか?だとしたら申し訳ない。
俺は、メールを返した。
幡川洸夜
おはよう。ごめん。寝坊した。今日は学校休むわ。
あと………今日は、祖母のところにいけない。
欠席したので、老人ホームにはいけない。
多分、俺が登校していないので祖母のところに問い合わせがいっているはずだ。
それなのに、俺が行ったら無理してきたのか!?とか、言われ怒られてしまう可能性大だ。
だから今日は、そのことを考慮し行かないことにした。
祖母のメールもそのことについてだった。
「大丈夫か?具合悪いんだろ?無理するな。今日はこんでもいい!」だった。
俺は、祖母の指示通りにした。今日はバイトもなく、学校もない。少し罪悪感を覚えるが今日は一日中美月さんの手伝いをするごとにした。
「じゃあ、いまから作りますね。」
俺は、そういうとキッチンに向かった。
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