11 君のいない日は何故だかつまらない
翌日の学校。
となりの彼は、学校に登校しなかった。
どうしてっ!?なんで?
心中は複雑だった。
謝ろうと思ったのに………今日はしっかり行きますと言うつもりだったのに……それに……昨日のことだって………
昨日はあんなに楽しそうだったのに………
もしかしたら、私に会いたくないのかもしれない。
そうだったら………なんかやだ……な。
一時間目の授業は日本史だった。
またいつもの先生といつものクラスメイト。
何一つ変わらない日常。
クラスメイトは彼がいなくてもどうも思わない。
しかし、私は………
楽しみにしていたはずの日本史……
また習字のこと聞けるかなぁ……と楽しみにしていたのに………
私のせいだ。私が彼を傷つけた。
ドタキャンして遊び行ったうえに陰口まで………
こんなに後悔したことがあっただろうか?
彼が心配だった。
もしかしたら、寝坊しているだけかもしれない。疲れていた様子を見ているからその可能性もある。
よし、メールしてみよ……
授業中なのは知っているが机の引き出しにスマホを隠す。文字を打とうとメールアプリを開いた。
だが、彼のアドレスに開かない。
自分が彼のアドレスに押せないのだ……
もし、昨日の女が関係あるとしたら……
そう思うと怖くて押せない。
それに、どんなメールを送ればいいかわからない……
あんなことやっておいて、
「やっほー」なんて送ったら無神経にもほどがある。
だが、このまま見知らぬふりもできない。
結局私は彼にメールすることにした。
言葉に気をつけながら。
西条夏帆:
おはよう幡川。寝坊したの?寝坊ならはやく来た方がいいよ
メールを送り終わり、私はスマホをカバンにしまった。
はたして彼から返事は来るのか……
学校に来るのか?
色々なことが頭をぐるぐると回る。
だがしかし、これだけははっきりしている。
君がいない学校は何故だかすごくつまらない。
すみません
ストックが尽きました。不定期になります。
あと3話か2話で一先ず、ひと段落つけようと思います。
評価、ブックマーク是非よろしくおねがいします




