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1弾 女子高生とギャル風女子とチンピラ男子

1人で螺旋状の階段を上がる。時は深夜である。それも誰もいないビルの中で屋上を目指している。その1人は白い制服にミニスカート。大きな赤いリボンで留めたポニーテールでクリクリ目。どこからどうみても女子高生としか言い切れない。

彼女は嘗てミスコンでトップを手にした“日本一可愛い女子高生”とも称された美少女だった。

それはもう知名度も高く貢献している。街中の人々からチラチラと目を向けられる程、世間に響きを促している。

ビルの頂上でドアを開けて、鉄柵方面へ迫る。

細い長い背負いバックを担いで下の街並みを見下ろす。


(あれかしら)


彼女の目に通したのがこのビルよりも低い建物の屋上。の2人学生服着したカップルだった。どうも清楚振る舞った雰囲気ではなく、平たく言えばチャラい柄だった。

耳にピヤス。髪も金髪。同じく彼女も爪にネイルに茶髪。校則違反確定。男は焦り覆した顔で女に語りかけている。一方女は否んだ顔で横を振るばかりだった。


私と同じ屋上にいるのもこれは偶然じゃない。彼女によればあの男のしつこさに目に余るそうだ。初めの付き合いでは違っていた。イチャイチャする程度だったそうで特に問題というはなかった。しかし気安くしてくれた筈の彼はエスカレートというのも瞬時という位に迅速な物で我慢強さも薄れしまったという。

断れば強引に責めてくる。この前では腕を引っ張られて大声を顔の前で罵声を浴びせられたという。


“俺の方が大事だろ!俺の事が好きじゃないのかよ!”


最早いつ殴れても可笑しくない程、異常きたしていた。説明している最中に流れる涙を拭いていた彼女。この場合には先生か家族に相談するも取って置きだと即移した。説得はさせた。近寄らないとちゃんと伝えた。

しかし焼け石に水だった。男は誰からの口も耳に傾けず、悉く抑制の膜を突き破ってしまった。

夜遅くで彼女の家の前まで迫るようになった。ストーカー被害を受けたら、轟きと隠せないだろう。彼女は恐怖に覆われる日々が続くようになってしまった。警察に通報した。だが警察は聞いた。だけで処理を行う毛頭がなかった。近頃の公式な正義はもう役に立たない。

最近では逆に自ら犯罪犯してしまうという案件が頻発。世の中のもう既に聞き慣れた風潮よ。

男の形相は人間から化物化していくように唇を噛み締めた顔付きに変貌する。 

彼女は小動物となって気力も引き落としてしまっている。男はポケットに手探りし始める。この瞬間。私はその鷲の目如くキリッと鋭く光らせた。バックを床の上に据え置く。ファスナーを幅広くをこじ開ける。このバックの中にただの人間が扱ってはならない存在が潜んでいた。人道的、道徳的など…そのような要素も残酷だろうが捨てざる得ない。

こんな人気ない場所で人からどうして私はこのような真似をするのか?そして何としてきっかけを背負っているか?それは…1ヶ月前から人生の道を造り直した。

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