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ザ・そこそこ優秀な賢者が三国志初期に飛んで貂蝉の心を入手しようとした話

作者: いわふね

これは数ある私の経験の中の一つ。精神操作耐性のあるローブの錬成素材『絶世の美女の心』を調達しに行った時の話である。。

精神操作系の魔法は最悪で、かかった後は気持ち悪いし、私ほどの力を持っていると世間にもとても迷惑がかかる。


しかも私は残念ながら耐性があまり無いようなので、ある時耐性付きの装備を作ろうと思い当たった。

以前攻略したダンジョンのボスがレシピを落としていたのを思い出したのだ。


ただし、素材が厄介で、『絶世の美女の心』が必要だと。


なにそれ。


そんな主観でいわれても。。


そう悩んだのだが、名案が浮かんだのである。歴史上そういわれている人物でいいじゃんと。


私が大賢者たる所以である。


私は時空系の魔術もつかえるので、さっそく現地に飛んだ。

すこし座標が面倒で、ちょっとイメージと違う土地についてしまったのだが、そんなことは些細な事だ。


確か虎牢関とかいう関の近くで、朝廷軍と反乱軍?が激しく戦っていた。

場所を間違えてイライラいていた事もあり、襲い掛かってきた朝廷軍を2個大隊ほど風の高位魔法で吹き飛ばしてやった事を覚えている。


正直反省している。そんなことだから精神操作の魔法にすぐかかってしまうのだ。。。


気を取り直して空間魔法を使い、長安だったか、都に行き王允という男の家を訪ねた。

おなかも減ったし、さっさと心を奪って帰ってこようと思っていたのだ。


それが。。


それが実は、いざ会ってみたらこれが、


なんというか、実に。。 好みでなくて、、、


いや、美人ですよ。美人なんですけど。。


どうしようかと考えて、

結局こんな気持ちで彼女の心を持って帰っても絶対錬成失敗するなと思い。王允宅を後にした。


それで、仕方がないから、


さっきの戦場に戻って、将来貂蝉のハートをつかむ呂布を捕まえて帰った。もうやけで。

なんか彼、上司に嘘の敵襲情報を教えたりして悪さしてたしね。


あ、今更だが心は全て取るわけではなく死にはしない。

呂布には素材に足る心を抜いた後、きちんとお帰り頂いたので安心されたい。


確か、「ひどい目にあった、もう誰も信じない。」とか言っていたような気がするが、

彼の性格は元々ああなので、この出来事は歴史にかけらも影響していない事を念のため言っておく。


いやあ。なかなか人のうわさというものは、軽々と信じてはいけない。

これを身にしみて感じた出来事であった。


今回はここまで。

結論から言うと、ものすごく防御力の高いローブができた。重いのであまり普段使いはできない。

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