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湖畔の私へ  作者: 炬燵猫
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おカイえり

再び布団で寝落ち!

 

 ラティファに連れ去られたカイくんを追ってパールパーティが旅だった後、呆然とした空気の中冷えたお茶を啜った。


「ユウナの時を考えるに直ぐに戻りますよ」


 冷静なフィナちゃんの言葉に我に返ったティネットさんが「それでは熱いお茶をお持ちしますね」っと言って下がっていったけど、それでは、はカイくんが消えた事に掛かっているの? きっとティネットさんも動揺してるんだね。


 丸一日戦った気持ちだったのに1線香分しか経ってなかったなら、カイくんもすぐ帰ってくるよね。ラティファはきっと話が通じないから連れて行ったんだと思うし、話したら帰ってくる筈······。


 ティネットさんがカイくんの分までお茶を注いでくれている時に、カイくんが戻ってきた。


「おかえりなさい」

「おかえり!」

「おかえりなさいませ」


 ラティファが素早く移動したカイくんを元に戻した。


「ただいま」


 うーん5分はかかってるよね。お茶が出てきたわけだし、と言う事は3·4時間は確実に中にいたんだよね。私が線香が燃えつきるまでで半日なんだもん。

 話すだけでそんなに掛かったのかな?


「長かったですね。一体何をしてらっしゃったんですか?」


「それが色々……。ユウナの金霊達には名前があったのだな」


 うんうん、そうなのあるの。やっぱり話通じたんだね。

 ティネットさんがフィナちゃんの長かったに??を浮かべて居るけど、当然だよね。5分で長い言われたらねー。

 にしてもカイくんは何でそんなに渋い顔してるの?


「ラティファがユウナの片言にイラついたのだそうだ。後、次いでにと言う事で何か変な物に取り憑かれているぞと教えてくれた」


「と、取り憑いてるって何なんてですか。何でそれがついでなのですか!」


「それはラティファに聞いてくれ、その杖を持った女の金霊だ」


「ラティファ」


 パールパーティを地面からテーブルに移動させながら、ラティファをフィナちゃんの前に押し出す。

 先生こいつです。


「また貴方なのね、可愛い魔法使いさん」


 エッヘンと胸を張るラティファに何があったのかを聞こうとして、彼女が返事をしても理解できないのだと言う事を思い出した。

 カイくんをでっかくする前に、沢山質問をするべきだったのだ! そしたらカイくんからお返事聞けたのにー。


 って! 可愛いって言ってたけど、ラティファはフィナちゃんと同じ顔だよ! フィナちゃんの手前味噌っぷりが凄い。


「それでツイてるって何なのですか?」


「この前禍祇と戦った時に、呪いをもらっただろう? その禍祇が禍祇化した原因の毒のに関係する女だ。シャルベンの落神らしいのだが、知っているか?」


 フィナちゃんが青ざめた顔でコクリと頷いた。イマイチ理解できないけど、ハルちゃんの事件の話だよね。あの女に取り憑かれてるって話。


「落神が使われていたのですか……。呪いは落ちたと思っていたのに、そんな恐ろしい存在に取り憑かれてしまったのですか?」


 話していて怖くなったのか自分の両肩を抱くフィナちゃん。

 これよ、これが普通の反応だよね。カイくんなんて可哀想って言ってたからね!


「大史様に数珠を頂いてからは、夢と枕元に立たれるぐらいで現実には出て来ては居ないのだが」


 イヤイヤイヤ、夢と枕元に出て来てたら充分取り憑かれてる部類だと思いますよ!

 相変わらず危機感薄いなー。


 カイくんはフィナちゃんにあの女との馴れ初めを話し、まだ憑いているということをラティファに指摘されたと説明した。

 その後、私の夢の中での話と影の中の活躍を皆に話してくれている。やっぱり私の話ではイマイチ伝わってなかったんだね。


 カイくんが話している内にお昼になり、ボスが帰ってきた。最悪のタイミングで帰ってきた。

 セグさんがお茶のお礼を言い台所を手伝う為に立ち去り、ボスがお誕生日席に着く。

 ボスに再び同じことを説明するカイくん。

 面倒くさくなったのか説明が短かった気もするけど、しょうがないよね。


「それは面白いな。是非ともその影の中に連れて行って貰わねばならぬ」


 ええ、そう仰るだろうなと思ってましたよ。でも、これからご飯ですから! カイくんが何をしてたのかもこれから聞くんですから、そういう事は皆が帰ってからでお願いします。


「それでエルカイはそんなに長い間影の中で何をしてたのだ?」


 貴方が居らっしゃらなければ結論を随分前に聞けていた筈なのですよ!






次はちゃんとカイくんの話が出来るはずですゥゥ。・(つд`。)・。

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