最強の殺し屋妖怪
自分を最強の殺し屋だと名乗りを上げた妖怪がいた。その妖怪は牛鬼のように凶暴で大きくはなく、天狗のような神通力と知性を持っているわけではなかった。だからこそ人間や妖怪の殺し屋達はその妖怪を指さして笑った。
だが仕事を始めてからの活動はめまぐるしかった。証拠も残らずただの事故死に見せかけるその手腕は人間だけではなく妖怪達をも震撼させた。拳銃やナイフ、トリックは使わずに、巨大な妖怪のように目撃されることもなくターゲットを殺していくのだ。
妖怪の名前は「すねこすり」
階段で、駅のホームで、高さのある場所で足をもつれさせ落下死させる最強の妖怪。
今日もすねこすりは依頼されたターゲットの足をもつれさせ事故死に見かけて殺している。
殺し屋というテーマを500文字前後でやるのは難しいですね。すねこすりって妖怪のマスコットみたいで好きです。