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波乱の予感?

新キャラ続々登場……かも?

とうとう、長かった夏休みが終わり、今日から新学期。

昨夜、涼と舞が宿題が終わらないとかで泣きついてくるというハプニングがあり、少々寝不足気味だが問題はない。

今日は、始業式だけで午前中に終わる。

帰ってから眠ればいい。


久し振りに制服に袖を通し、新たな気持ちで学校に行く。


ガラッと気持ちいい音を立て教室の扉を開く。

教室に居る数人の視線を浴びたが、ただの確認だったので、すぐ興味がなくなったようだ。


……さて、寝よう。


机に突っ伏した。


さようならリアルワールド、そしてこんにちはドリームワールド。


「オイッス!」


ドリームワールドへの入国手続きの最中、我がドリームワールドは衝撃と共に崩壊した。


誰だ!僕の邪魔をするのは!?


「久々〜」


……東だった。


「久し振りの登場だな東。今回もどうせチョイ役だろ」


「……おい、チョイ役ってどういう意味だ」


「おっと、声に出てたか?気にするな。ただの僕の心の声だから」


「……なんか、俺の扱いが酷いような気がする」


気のせいだ。


そんなやり取りを東として時が過ぎていく。

後五分ぐらいで予鈴がなる、そんな時だった。

鳴海が慌てて教室に飛び込んできた。

余程急いでいたらしく、息が乱れている。


「はぁ…はぁ…お、おはよー…」


「お、おはよう……」


なにをそんなに急いできたのか?

もしや寝坊して急いできたのか?

そういえば、東と夫婦の登校じゃなかったな……。

そうか!寝坊した鳴海は急いで支度をしたが、すでに東は先に行っており、その事に気付いた鳴海は走って追いかけた。しかし、追いつくことはなく学校に着いた。

……これは…離婚の危機だな。



「霞、多分お前が考えていること、正解からかけ離れていると思うぞ」


「……ヌ?何故?」


「どうせお前の事だから、俺達の事『夫婦』でどうこう思ってんだろ」


東はふるふると首を振る。


……何故わかった?


「……はぁ…何の話?」


ようやく息が整った鳴海が尋ねる。

どうやら話を聞く余裕がなかったらしい。


「鳴海が何でいつもより遅いのかって話」


「私?あぁ、ただの寝坊だよ。昨日の夜に徹夜しちゃって」


鳴海は頬を掻きながらテヘヘと笑う。


徹夜って……何してたんだ?

気になるところだが、一応プライバシーとか何だかんだで聞かないでおこう。


「ほら、座れお前ら〜」


担任の先生が教室に入ってきた。

皆、慌てて自分の席に座る。


「皆夏休みを堪能したか〜。先生は仕事で休みが少なかったぞ〜。テメェ等が羨ましいぞボケ!」


突如、ブチキレた先生を見て、クラス中が唖然とする。


「大体、あのクソハゲ教頭が……」


ぶちぶちと教頭の悪口を呪詛のごとく言い出した。


誰か止めろ。


「あ〜もう、思い出しただけでムカつく!とにかく、転校生の紹介!」


ナヌ?転校生ですと?

こりゃまた転校生にとっては、入りづらい状態なことだ。


しかし、教室の扉は、躊躇いを感じさせない勢いで開かれた。


――結果、転校生は女子であった。


ショートカットで身長は……低め。

スレンダーな体型で、陸上部にでもいそうな活発そうな少女であった。


転校生が教壇まで来ると、担任が黒板に名前を書き出す。


――『鷹山 桜』


タカヤマ サクラ?


「はい、自己紹介」


「鷹山 桜です。よろしくお願いします!」






桃地 朱里は焦っていた。

表情からは伺いしれないが、内面はかなりの恐慌に陥っていた。

まるで、世界恐慌の時のウォール街の如くであった。

事の発端は、転校生・鷹山 桜である。


(な、何故?何故鷹山家の人間が!?)


鷹山家……忍三家の一つ。

霞の父親が、霞の嫁を求め、一筆送った所である。

その事は、既に里帰りした時に聞いており、朱里は母親に『とっとと寝取っちゃいなさい』と親とは思われないことを言われたのだ。

しかし、全く他の家からのアプローチらしい事が霞に行われなかったので、スッカリ忘れていたのだ。


(油断していました。 まさか今になって他の家からアプローチがあるとは……)


真剣に考え出す朱里。

故に周囲が見えていなかった。


「あ〜かりん」


「はひっ!」


背後から一人の女子生徒に抱きつかれた。

しかも、胸を掴んできた。


「な、何するんですかぁ!?」


朱里は頬を朱く染め、胸を両手で抱えるように隠して立ち上がった。


「いや〜、あかりんが難しい顔をしていたから、リラックスさせてあげようと思って」


「出来ません!」


「タハハ〜、そかそか」


全く悪びれた様子なく、頭を掻いている。


「あっ、そうそう!知ってるあかりん?実はね、二年のところにも転校生が来たんだって。しかも双子だってさ」


朱里は笑顔で言う友人の言葉に、少しイヤな予感がした。

少し表情が堅くなっている。


「……そ、そうですか。この同時期に転校生とは、めっ、珍しい事もありますね…」


都会の学校とかは分からないが、中堅…のちょっとしたのような町の学校だ。

ただでさえ、転校生は珍しいのに、同時期に転校生とは珍しいものがある。

かく言う朱里も転校生だったのだが……。


「ナニナニ、何故あかりんは動揺しているのかな〜?」


「ど、動揺なんかしていませんよ!」


「そう〜?」


とか言っておきながら、朱里はやはり動揺していた。

このクラスに鷹山家の人間が転校生してきたと言うことは、残る一つの忍三家……黒井家の人間の人間が来ている可能性がある。

そして、その二年生の転校生が黒井家の人間かもしれないのだ。

一気に霧島の遺伝子を狙う人間が増えるのだ。

動揺せざるおえない。


(……しかし、二年生の転校生については、まだ可能性の領域です。調べれば…)


「でね、二年生の転校生は『黒井さん』だって……ちょ、あかりんどうしたの!?フラッてしてたよ!?」


「だ、大丈夫です……。ちょっと目眩がしただけです」


呆気なく正体が分かり、しかも最も朱里が望まない人物だった。


(やはり黒井家でしたか〜〜。何となく分かっていましたが……)


ハァと朱里は溜め息を吐いた。


「あかりん、溜め息なんかしたら幸せ逃げちゃうよ?」


「そんなの迷信です」


「ううっ、あかりんが冷たいよぉ……」


ヨヨヨと泣き真似をする。

そんな友人を見て、朱里は再び溜め息を吐いたのだった。





ワイワイガヤガヤ


現在、お昼時の昼休み。

僕達は食堂にて昼食を食べている。

メンバーは、霧島家兄妹、東、鳴海、朱里といったメンツだ。

……いや、もう一人いる。

確か、朱里さんの友人でクラスメートだったはずだ。

名前は……?


「楠木 加奈だよ」


「ヌ?」


「だから楠木 加奈だって!私の名前!」


「………いや、知っていたぞ?クラスメートだし…」


「間があったよね今?忘れてたでしょ!?」


……断じて忘れた訳ではない。

覚えていないだけだ。


「まぁ、そんな事は置いといてだ。何故こんなに集まっている?いちいち僕が食堂で食べるのについて来なくていいだろ」


「それは何か面白そうな事が起こる予感がするからですよ、兄上」


……なんだ、その予言めいた言葉は?

正直、洒落にならんのだが……。


そんな時、不意に声をかけられた。


「ここ、いい?」


全員が声のほうを見た。


――鷹山 桜。


どうやら、彼女が台風の目らしい。

はぁ、一体どうなることやら……。

どうも、月見岳です。

現在、レポート提出等、大学の試験に向けて対処中で連続徹夜だったりします。

おかげで、文が変かも知れませんでしたが、それは御愛嬌で……

とまぁ、そういうことなので、8月ぐらいまで更新ができない可能性があります。

現実逃避で執筆するかもしれませんが……。

とにかく、無事にやり過ごせる様に応援してください。

小説も試験も……。

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