表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Trick and treat  作者: T.S キャロル
3/22

第三章 佐奈恵

「もうすっかり秋、って感じだよねー」

 教室で窓の外を眺めていた私に、親友の美鈴が、冗談めかしてため息をついてみせた。

「もう緑の葉もすっかり落ちて……」

 二人で吹きだした。

「まだそこまで秋じゃないじゃん!」

 そう言いながら笑っていると、先生が教室に入ってきたので急いで席に着いた。今日はなんとか一番のバスに乗ることができたので、美鈴とふざけ合う時間があった。この前の二番のバスに乗っちゃったときなんて、あと残り十分だったから、ふざけ合う時間なんてなかった。

 その時、ふとあのメガネの少年のことを思いだした。彼は同じ学校だったみたいけれど、何年何組なんだろう?

「福山 佐奈恵」

 不意に名前を呼ばれて慌てて答える。

「はい、なんでしょうかっ?」

 そんな私の言葉に、クラスがどっと沸いた。

「健康観察だよ。福山、ちゃんと起きてるか?」

 隣の磯部くんがからかう。

「元気です……」

 顔を真っ赤にしながら、磯部くんに向かって舌を出してみせた。一番前の先生の目の前の席なので、おいおいちゃんとしろよ、と先生にまで言われてしまう。まったく、もう……。

 朝学活が終わり、一年二組の女子は、一時間目の一学年運動会練習のため、体操服に着替えるため、多目的室へ向かった。


 第三話、ありがとうございます!

 第四話も是非是非に、お読みなさってください!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ