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今回は、ホラーです。
ヤバホラ小説に応募したものです、落選いたしました。
四時四十四分。電話がありました。おばあちゃんが死んだそうです。受話器から黒い煙が出ました。
四時四十四分。おばあちゃんの顔を見ました。おばあちゃん、こんな皺だらけだったでしょうか。
四時四十四分。ふと目が覚めると、黒い煙が妹を食べています。
四時四十四分。私とお母さんの買い物の間に、妹がベランダから落ちてしまいました。お父さんは寝てました。
四時四十四分。妹の体から黒い煙が抜けました。
四時四十四分。あんた達が殺したのよ、と言われました。殺すのなら、あなたを殺すよ、と言い返しました。
四時四十四分。黒い煙は現れません。
四時四十四分。あの同級生が死にました。
四時四十四分。黒い煙はあの子の元に向かっていたのでしょう。
四時四十四分。あんたが殺した! と同級生のお母さんに殴られました。お前が死ねばよかった、と叫ばれました。
四時四十四分。黒い煙が現れました。食べられました。
四時四十四分。煙で前が見えません。クラクションが――――
文字数も444になるように調節していました。