22/50
「共に歩くために」/「花瓶に僕の小指を飾ろう」
指はどの指でもいいんです。テキトーに小指にしました。
「共に歩くために」
喚いていたって嘆いていたって何も始まらないよ
一体君は何処にいるの?
努力した?才能を磨いた?青春した?
見えない夢や宝物なんて自分の両の掌に描かれているのさ
ありかなしかを決めるのは君じゃない それを覚えていてほしい
みんな探り合いながら分かり合える人を探す 共に歩くために
「花瓶に僕の小指を飾ろう」
どうせなら全部分け合おう
君が叩き割った鏡に映る青い顔
流れ落ちる血液を舐める時が至福の喜び
君の悲しみを慈しみ花瓶に僕の小指を飾ろう
もうどうでもいいやと諦めた
あの日に歩いて帰ろう
思い出して
死ぬ事なんて怖くなかった日
思い出して
生きる事をただ生きていた日
美しい陽




