✒ 浜辺での出逢い 1
◎ 読者の皆さん、御早う御座います。
懲りずに覗きに来てくださって有り難う御座います。
今回は【 日本昔話 】と【 童話 】を参考にして書いてみました。
どんな内容になるのか、自分でも想像が付きません。
──*──*──*── 砂浜
ザザン……ザザン……ザザン…………。
小波の音が聞こえる。
オレは白い砂浜の上を裸足で歩いている。
マオ
「 う~~ん……。
綺麗な貝殻、見付からないな~~ 」
セロフィート
「 マオ、あまり遠くへ行かないでください 」
マオ
「 分かってるよ! 」
オレは裸足だけど、セロは裸足じゃなくて真っ白いブーツを履いている。
折角の砂浜なんだから、セロも裸足で歩いたら良いのにな!
砂浜に目を向けて綺麗な貝殻を探しながら歩いていると、声が聞こえて来た。
子供の声かな?
気になったけど、勝手に何処かへ行く訳には行かない。
一旦オレは、海を眺めているセロの元へ戻る事にした。
マオ
「 セロ──、岩の向こうから子供の声が聞こえたんだ。
行って来ても良いかな? 」
セロフィート
「 浜辺の近くで暮らしている《 民家 》の子供でしょう。
悪戯っ子が多いと言ってましたね 」
マオ
「 悪戯っ子か……。
勿論、セロも一緒に行ってくれるよな! 」
セロフィート
「 おや、強制的ですね。
ワタシに拒否権は無いです? 」
マオ
「 今回は無いぞ! 」
セロフィート
「 はいはい、一緒に行きます 」
マオ
「 そうこなくちゃな! 」
セロの手を握ったオレは、岩場の方へ向かった。
セロの手を強く引っ張ってもセロは走ってくれないから、やんなっちゃうな~~。
セロを置いて走って行きたいけど、そんな事したらセロは岩場まで来てくれないかも知れない。
──*──*──*── 岩場
マオ
「 居た!
子供が5人!
何してるんだろうな? 」
セロフィート
「 棒を持って何かをつついている様です 」
マオ
「 何かって? 」
セロフィート
「 子供達に話し掛けてみましょう 」
マオ
「 そだな 」
セロは子供達に向かって歩く。
当然、オレも子供達の所に歩く。
マオ
「 お~~い、こんな人気の無い場所で何してるんだ?
岩場は危ないから『 立ち入ったら駄目 』って言われてるだろ 」
子供:A
「 あっ、マオだ 」
子供:B
「 マオだって、オイラ達の事、言えねぇだろ 」
子供:C
「 お呼びじゃないんだよ、あっち行けよ 」
マオ
「 くぅ~~。
口が悪くて生意気なガキ共ぉ~~~~ 」
セロフィート
「 マオ、およしなさい。
子供相手に大人気無いです 」
マオ
「 セロ── 」
セロフィート
「 君達、棒を持って何をしてます? 」
子供:D
「 ゲッ( ゜ロ゜)!!
白い兄ちゃん…… 」
子供:E
「 あわあわあわあわわわわわ Σ(゜Д ゜ υ)」
セロフィート
「 村長と君達の御両親へ報告しなければなりませんね。
後ろに何を隠しました? 」
マオ
「 正直に話せよ。
じゃないと、セロが村長にチクるぞ! 」
セロフィート
「 お止めなさい、マオ 」
マオ
「 だってさ── 」
セロフィート
「 君達、ワタシには教えてくれますね? 」
子供:A
「 チクんないなら教えてやっても良いぞ! 」
セロフィート
「 おやおや、ワタシと交渉します? 」
子供:B
「 デイク、白い兄ちゃんはヤバいよ…。
正直に言おうよ 」
子供:デイク
「 怖じ気ずくなよ、モンドレ! 」
子供:C
「 デイク……腰が引けてるぅ~~ 」
子供:デイク
「 うっ煩いっ!!(////)」
セロフィート
「 ルークス君、後ろに何を隠してます?
教えてくれますよね 」
子供:デイク
「 ルク、黙ってろ! 」
子供:ルークス
「 ………………ごめんっ、デイク!
亀を苛めてましたぁ!! 」
子供:デイク
「 ルクぅ~~!
こんのぉ~~裏切り者ぉ~~~~!! 」
子供:ルークス
「 だっだって……マオは兎も角、白い兄ちゃんには嘘は吐けないよぉ~~ 」
マオ
「 はぁ?!
オレは兎も角って何だよ!
オレには嘘を吐いて良いってのかよ! 」
セロフィート
「 マオ、相手は子供ですよ。
寄って集って亀さんに悪さをするとは褒めれませんね。
亀さんが君達に悪さでもしました? 」
子供:E
「 デイクとモンドレが……亀を見付けて…………ごめんなさいっ!! 」
マオ
「 ルークスとケイルは反省してるみたいだな。
問題児はデイク,モンドレ,ガルトンか… 」
子供:ガルトン
「 僕を入れるなよぉ!
言っとくけど、主犯はデイクとモンドレだからな! 」
子供:デイク
「 ガルぅ~~!
オレとモンドを売るなよ! 」
子供:ガルトン
「 『 亀を棒で叩こうぜ★ 』って言ったのはデイクだし、棒を持って来たのはモンドレじゃないかよ 」
子供:モンドレ
「 ガルトン!
お前だって亀の甲羅の上に乗って『 サーフィ~~ン♪ フォ~~ 』って、ノリノリで遊んでたじゃないかよぉ! 」
子供:ガルトン
「 そ…それはぁ…… 」
マオ
「 …………子供の友情って脆いよな…… 」
セロフィート
「 はいはい。
罪を擦り付けても、5人共共犯者です。
亀さんは君達に傷付けられる為に生きてません。
亀さんに『 ごめんなさい 』しましょう 」
子供:デイク
「 誰がするかよ!
のろまな亀が悪いんだ! 」
子供:モンドレ
「 デイク、止めろよ 」
子供:ガルトン
「 そ…そうだよ。
白い兄ちゃんに喧嘩売るのは…… 」
子供:ルークス
「 亀さん、ごめんなさいっ!!
もう、しませんっ!
パパとママにチクらないでぇ~~ 」
子供:ケイル
「 僕も…ごめんなさいぃ~~。
亀さん、僕を恨まないでくださいっ!! 」
マオ
「 恨まれる様な事してた自覚は有るんだな…… 」
セロフィート
「 宜しい。
ちゃんと亀さんに謝れて偉いです。
これをあげましょう。
今後は子供だけで岩場へは近付かない様に──。
良いですね 」
子供:ルークス
「 わぁ、パンダさんクッキーだぁ♥️
有り難う、白い兄ちゃん 」
子供:ケイル
「 やったぁ、クッキー貰えたぁ♥️
ルーク、あっちで食べよ 」
子供:ルークス
「 うん♪ 」
ルークスとケイルはセロから貰った可愛いパンダさんクッキーを嬉しそうに持つと岩場から去って行った。
何でパンダさんクッキーなんだろうな?
其処はキノコンクッキーで良くないか?
セロフィート
「 さて、亀さんの手当てをしましょう。
君達、其処を退いてくれますね 」
子供:ガルトン
「 ……………… 」
子供:モンドレ
「 …………デイク… 」
子供:デイク
「 …………分かったよ!
亀は白い兄ちゃんの好きにすれば良いだろ!
行くぞ、モンド,ガル 」
デイクはモンドレとガルトンを連れて岩場から去って行った。




