第二十六章52 【アンサー・クリエイト/アンサー・クリエイト3】52/第13班/【出鱈目の序列第0席】に逢いに行く01
第13班/【出鱈目の序列第0席】に逢いに行く班、
(1)【唯野 芳一(主人格ベース)】、
以上1名体制で行動
これを追っていこう。
【出鱈目】の第0位【最強ランク】とは【アイネ・クライネ】と言う純粋な少女とともにいた【デテメレメテデ】の最終進化形、【らためでデメレテ(・デテメレメテデ・でたらめらため)】と言う事になっている。
13班の【芳一】は、【アイネ・クライネ】が住んでいる、【ピュア・ドリーマーズ・ディメンション】に来ている。
【ピュア・ドリーマーズ・ディメンション】とは、少しでも邪念を持つ者は一瞬にして消滅してしまう世界や次元を指している。
そう言う場所があったとしたらどうなるか?
そこには少しも邪念を持たないピュアな存在。
純粋に夢を追う存在達が存在する。
少しでも邪な気持ちになれば消滅してしまうため、いくら望んでも人間は100パーセント来れない特別な世界。
そこは一面を埋め尽くす見たこともない美しい花畑で彩られた楽園と表現するにも言葉が足りない様な美しさを体現した世界。
そう言う場所である。
もちろん、【芳一】には邪心もあるので、そのままでは消滅してしまうため、【らためでデメレテ(・デテメレメテデ・でたらめらため)】の力により保護して貰って来ている。
ここで【らためでデメレテ(・デテメレメテデ・でたらめらため)】の保護が無くなれば即、消滅を意味する危険な状態だ。
【芳一】は、
「【ファーブラ・フィクタイズム】?の条件?」
と口にした。
何と、【らためでデメレテ(・デテメレメテデ・でたらめらため)】と【アイネ・クライネ】に会う前に、いきなり【芳一】の【脳裏】に【らためでデメレテ(・デテメレメテデ・でたらめらため)】が力を貸すための条件が伝えられたのだ。
会ってもいないのに条件を先に伝える。
それは、【出鱈目】の力を使える【らためでデメレテ(・デテメレメテデ・でたらめらため)】ならではの事である。
会って用件を伝えると言う常識をすっ飛ばして、用件を伝えて後で会うという事をやってのけたのである。
もちろん、手紙や通信などを使ってやった訳ではない。
伝わると言う事実を先にねじ込んで来たのだ。
【出鱈目】には答えが無い。
結果的に事実を知るのであれば、それに対する辻褄は合わせなくても良い。
会って伝えると言う事をしなくても、いきなり伝わって後で会うという通常ではあり得ない状況を作り出す事が出来るのである。
こういう力は【芳一】の望みを叶える上で必要不可欠であるとも言える。
【芳一】は自分を好いてくれている女の子達全員を1対1で愛したいと思っている。
相手が2人以上居れば、1対1などあり得ない。
その矛盾を解決する力が正に【出鱈目】の力なのである。




