第二十六章5 【アンサー・クリエイト/アンサー・クリエイト3】5/第10班/【超越の序列第0席】に逢いに行く05
【ウェアリス】に続いて、【芳一】が場に残る23枚の【ウェアリスカード】を引くことになった。
【ウェアリス】が先に引いた【ウェアリスカード】は消滅している。
どうやら、課題をクリアすると消えるカードの様だ。
【芳一】が、
「じゃあ、僕はどれにしようかな・・・」
と言うと、【ウェアリス】は、
『基本的にどれを引いても同じよ。
必然的に貴方は私が求める課題をクリアすることになるわ』
と言った。
「そ、そうですか。
じゃあ、どれを引いても同じならこれを・・・
え~っと・・・
【自分の口で【フィクション・レジェンド】と言う物語をなるべく簡潔に相手に説明しなさい】・・・か」
『そうね。
世界を閉じる事になったら【フィクション・レジェンド】は【ファーブラ・フィクタ】として生まれ変わる。
その前に、貴方の口から【フィクション・レジェンド】とはどんな物語か聞きたいわ。
知ろうと思えば知れるけど、やっぱり私としては貴方の口から聞きたいもの』
「そうですか?
わかりました。
では、なるべく簡単に説明します。
この物語は色々形を変えて作り続けていますけど、大元になっているのは1990話で完結予定だった【フィクション・レジェンド1】から【フィクション・レジェンド4】までの4つの物語になっています。
【フィクション・レジェンド1】は、他の存在からすれば絶望的に強い力を数多の能力などを誇るラスボス【クスンタティーア】の誕生とその【クスンタティーア】の持つ、【宇宙世界】と呼ばれる【多元宇宙/マルチバース】と同じ意味の【世界】を冒険すると言う物語になっています。
通常の物語では最強種とされる竜なども物語の序盤でトカゲ扱いとなり、同じく不死身とされる存在もあっさり倒される雑魚として描かれています。
また、【宇宙】の上の単位、【世界他外】などを生み出したのもこの物語になります。
そして、通常の物語はラスボスとは悪い奴で倒すべき存在になりますが、この作品においては、【クスンタティーア】は悪い奴ではなく、むしろ純粋な良い子であると設定しています。
良い子だけど騙されやすいので悪党に利用される可能性が高いから危険視されると言う特殊なキャラクターで動く度に新ネタ、新常識、新ルールなどが出ると言う他の作家さんにはまず作れないキャラクターになっています。
また、物語のラストは【クスンタティーア】を倒すことではなく、【クスンタティーア】に全ての力を捨てさせて、主人公とヒロインの養子として育てると言う予定にしていました。
また・・・」
『ちょっと待って・・・』
「え?」
『長く語ってくれるのは嬉しいけど、あくまでも簡潔によ。
話が長くなっているし、まとまってないわ』
「あ、すみません」
と言う話になった。
【芳一】の話はまだ続く。




