第二十六章25 【アンサー・クリエイト/アンサー・クリエイト3】25/第11班/【謎の序列第0席】に逢いに行く08
【謎】のカテゴリーの24名を探す【芳一】が次に【物語】の中に入ったのは27番目の【物語】だ。
【芳一】は、
「・・・ここにも居る・・・
気がする。
やっぱり、彼女達が居る【物語】とそうでない【物語】には違いがある。
何となくでしか解らないけど、大切な存在が居る暖かさ。
そんな気がするな・・・」
とつぶやいた。
27番目の【物語】・・・これはどんな物語か?
それは、普通ののどかな日常を描いた日常系の物語だった。
【芳一】はスタスタと迷うことなく、歩いていき、町の外れにあるゴミ捨て場に行った。
そこでゴミをあさる【猫】に対して、
「今度は猫ちゃんですか。
人型だとは限らないと言う事ですね。
可愛いですよ、【アメリアさん】」
と言った。
【猫】改め、【アメリア】の分身1は、
『よく解ったにゃン。
正解にゃン。
次へ行くにゃン』
と言った。
【芳一】は、
「まだ、次へは行けませんよ。
ここにはもう1名、いらっしゃいますよね?
1つの物語に2名以上居ないとは言ってなかった。
その盲点をついたと言うところですか?」
と言った。
【アメリア】の分身1は、
『流石にゃン。
見事にゃン。
それで誰が居ると思うにゃン?』
と聞いた。
【芳一】は、
「この気配ですと、【マリアさん】ですよね?
隣町辺りですかね?」
と言い当てた。
【アメリア】の分身1は、
『言っておくにゃンが、【主軸体】と【従軸体】では実力が違うにゃンよ』
と言った。
【芳一】は、
「そうかも知れませんね。
今まで見つかっているのは【従軸体】の3名ですし。
もっと上手く隠れているかも知れませんね。
でも見つけます」
と言った。
【芳一】の男らしさに思わず頬を赤らめる【アメリア】の分身1だった。




