第二十六章20 【アンサー・クリエイト/アンサー・クリエイト3】20/第11班/【謎の序列第0席】に逢いに行く03
【芳一】は、
宗主/【フェリアヴェルディア】、
副宗主/【ファニフィーリア】、
宗主側近長/【アメリア】、
宗主側近副長/【ユリア】、
宗主側近副長/【マリア】、
の5名以外、人払いならぬ存在払いした【謁見の間】に来ていた。
【芳一】は、
「えと・・・君達も【ティシェルリア姫】から分かれた5名なんだよね?」
と質問した。
【ファニフィーリア】は、
『そうだね、お兄ちゃん(【芳一の事】)。
私達は元々【ティシェルリア姫】だった存在。
それが10体に分かれて、今の私達になったんだよ』
と言った。
どうやら会話の主導権は、副宗主/【ファニフィーリア】が握っている様だ。
宗主/【フェリアヴェルディア】は口を開いていないで黙ってみている。
とりあえず、【ファニフィーリア】と会話するべきだと判断した【芳一】は、
「お招きいただきありがとうございます【姫様方】。
僕の名前は・・・」
と言うと、【フェリアヴェルディア】が、
『・・・【変な人間】・・・』
としゃべった。
【芳一】は、
「え?」
とつぶやいた。
【変な人間?】
どういう意味だ?と思っていると、
『・・・貴方を思うと何だか胸がムズムズする・・・
だから【変な人間】・・・』
と【フェリアヴェルディア】と言った。
それは人の言う【恋心】と言うものだよと説明出来れば、良いのだが、生憎、【芳一】はそっちの方面では【あんぽんたん】と言っても過言ではない。
なので、
「【変な人間】っすか?
確かに、僕はそう言われる事が多いっすね。
うん、そうなのかな?
やっぱり・・・」
ととんちんかんな受け答えをしていた。
その考え方が間違っていると否定出来るほど、恋愛に長けた者はこの場には居ない。
全員【初心】とも言っても良かった。
時間があればその部分を掘り下げても良かったのだが、生憎、中継時間の関係で、恋愛音痴達の動向をあれこれ観察している余裕はない。
と言う訳で、【謎】の第0席を訪ねた本題に移らせてもらう。




