第二十六章16 【アンサー・クリエイト/アンサー・クリエイト3】16/第10班/【超越の序列第0席】に逢いに行く16
【芳一】と【ウェアリス】の11巡目も終わり、残すは2枚の【ウェアリスカード】を残すのみとなった。
【ウェアリス】はその内の1枚を引く。
それには、
【相手に気持ちの上での加護を与えなさい】
と書いてあった。
【芳一】は、【第10覇王/テンス・オーバーロード】として、【第20超高位神/トゥエンティエス・オーバー・ハイ・ゴッド】の加護を受けている身である以上、【真の強者】の加護を与える事は出来ない。
だが、気持ちの上では応援していると言う意味での【加護】。
勝利の女神的な事を示せと言う事である。
【ウェアリス】は【芳一】に近づき、額に口づけをした。
【芳一】は、
「え?
あ、あの・・・」
と戸惑った。
【ウェアリス】は、
『私のキスは高くつくわよ。
このキス自体に力は持たせていない。
でも、私が認めたと言う事はこれで証明される』
と言うと、【芳一】は、
「唾を付けたと言う意味ですか?」
と言った。
【ウェアリス】は、
『貴方は少しデリカシーを学びなさい。
唾と言うとイメージが何となく悪いでしょ。
祝福のキスと言いなさい。
そっちの方がイメージが良いでしょ』
と注意した。
「そうですね。
言葉選びを間違えました。
失言でした。
すみません」
『立場上、【覇王/オーバーロード】に対して直接の応援は出来ない。
でも、私達【真の強者】の多くは貴方の力を能力を認めている。
その事は事実よ。
誇りなさい。
貴方は多くの大物に認められている確かな実力者よ。
その実力に恥じぬ働きをしなさい。
それが貴方の運命であり責務よ。
負ける事は許さない』
「はい。
肝に銘じます。
ありがとうございます」
と言う話になった。
これで残すは最後の1枚。
【芳一】の分を残すのみだ。




